第137回広州交易会が閉幕 海外バイヤー過去最多28万8千人
中国南部・広東省広州市で開かれていた第137回中国輸出入商品交易会(広州交易会、カントンフェア)が月曜日に閉幕しました。海外バイヤーが前回を大きく上回り過去最多となり、「中国の対外貿易のバロメーター」とも呼ばれる国際見本市の存在感をあらためて示しました。
海外バイヤーは28万8千人 初参加も多数に
主催者の発表によると、今回の広州交易会には海外のバイヤーが28万8,000人以上参加しました。これは前回の会期から17.3%増加し、新たな記録となります。
- 海外バイヤー総数:28万8,000人超(前回比+17.3%)
- 初めて参加したバイヤー:17万1,750人
- 「一帯一路」協力参加国からのバイヤー:18万7,450人(前年同期比+17.4%)
- 「一帯一路」参加国の比率:全海外バイヤーの64.9%
とくに「一帯一路」協力に参加する国からの来場が伸びていることは、中国と各国・地域との経済連携が広がり続けていることを映し出していると言えます。初参加のバイヤーが多かったことも、新たな取引先を求めて広州交易会に注目する企業が増えていることを示しています。
オンライン参加も拡大 229の国と地域から
会場への来場に加え、オンラインでの参加も存在感を増しています。今回の広州交易会には、世界229の国と地域から52万7,000人以上のバイヤーがオンラインで参加しました。
オンラインプラットフォームを併用することで、距離や移動制限にとらわれずに商談の機会を広げられる点が特徴です。デジタル化された商談の場としての広州交易会は、国際ニュースとしても注目される「ハイブリッド型」の取引のあり方を象徴しているといえます。
455万点の出展 グリーン・スマート製品が前面に
今回の会期では、合計455万点もの製品が出展されました。その内訳も、現在の産業トレンドを反映した内容となっています。
- 総出展製品数:455万点
- 新製品:102万点
- グリーン・低炭素製品:88万点
- スマート製品:32万点
新製品が100万点を超えたことで、技術革新のスピードと幅の広さがうかがえます。また、環境負荷の低いグリーン・低炭素製品や、デジタル技術を取り入れたスマート製品が数多く出展されたことは、輸出産業においても持続可能性と高度化が重視されていることを示しています。
サービスロボットが初の専用ゾーンに
今回の広州交易会のハイライトのひとつが、初めて設けられたサービスロボット専用ゾーンです。このエリアでは、中国のメーカー46社が参加し、500点を超える先進的なロボットが展示されました。
これらのロボットは、約60種類の産業・業務分野での応用を想定しており、自動化や省人化だけでなく、安全性向上やサービスの質の改善など、多様な課題解決につながる可能性が示されました。ロボット技術が、今後の貿易と産業構造の変化をどのように後押ししていくのか、動向を追う価値がありそうです。
1957年から続く「中国対外貿易のバロメーター」
中国輸出入商品交易会は、1957年に始まりました。中国南部の広東省広州市で年2回開催されるこの見本市は、中国で行われる総合的な国際貿易イベントの中で最も長い歴史を持つもののひとつです。
取引規模と参加者数の大きさから、「中国の対外貿易のバロメーター」とも称されてきました。海外バイヤーの動向や出展企業の製品構成を見れば、中国の輸出産業がどの分野を重視しているのか、どの地域とのビジネスが活発なのかを読み取るヒントになります。
何が読み取れるのか——日本から見る視点
今回の第137回広州交易会からは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 海外バイヤー数が過去最多となり、中国市場と世界の結びつきがなお強いこと
- オンライン参加の拡大により、国境を越えた取引のハードルが下がっていること
- グリーン・低炭素製品やスマート製品が増え、輸出の中身が高度化していること
- サービスロボットなど先端技術が、貿易の現場でも存在感を増していること
日本の企業や投資家、そして国際ニュースに関心のある読者にとって、広州交易会は単なる大規模展示会ではなく、世界の製造業と貿易の流れを読み解くための重要な「窓」となりつつあります。今回打ち立てられた数字が、今後どのような具体的な取引や協力案件に結びついていくのかも、継続して見ていきたいところです。
Reference(s):
137th Canton Fair concludes with record number of overseas purchasers
cgtn.com








