中国の消費者物価が小幅反発、PPI下落は拡大 2025年4月の物価動向
中国本土の物価動向について、2025年4月のデータが公表されました。消費者物価は前月比で小幅にプラスに転じた一方、工場出荷価格の下落は続いており、中国経済のインフレ動向の「温度感」を知るうえで注目すべき内容です。
4月のCPI:消費者物価は前月比でプラスに
中国国家統計局(NBS)によると、2025年4月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%上昇しました。3月には前月比0.4%の下落だったため、4月は小幅ながら反発した形です。
一方、前年同月比ではCPIは0.1%下落と、3月から変わらずマイナス圏が続きました。物価全体としては安定的で、急激なインフレでも深刻なデフレでもない「小さな動き」にとどまっているといえます。
PPI:工場出荷価格の下落は拡大
生産者物価指数(PPI=工場出荷価格)は、前月比で0.4%下落し、3月と同じペースのマイナスでした。
しかし前年同月比では、4月のPPIは2.7%下落と、3月の2.5%減から下げ幅がやや拡大しました。企業が出荷する段階での価格が弱含んでいることになり、収益圧力や投資意欲への影響が意識されやすい局面です。
統計局「外部要因はあるが、基礎は堅固」
国家統計局の首席統計官であるドン・リジュアン(Dong Lijuan)氏は、こうした動きについて「一部の産業では、輸入要因など外部の影響が価格を押し下げている」と説明しました。
そのうえで同氏は、中国経済の基礎的な体力は依然として堅固で強靭だと強調しました。協調的なマクロ経済政策や、高品質な発展に向けた取り組みが進んでおり、一部の分野では価格に前向きな動きも見られ始めているとしています。
日本から見るポイント
中国本土の物価と景気の方向性は、日本を含むアジアや世界の貿易やサプライチェーンにも少なからず影響します。消費者物価の安定と、生産者物価の弱さという組み合わせが、今後の成長や政策運営にどう反映されていくのかは、日本の企業や投資家にとっても注視したいポイントです。
4月の数字は、物価の弱さと経済の底堅さという二つの顔を同時に映し出しています。今後のデータを追いながら、中国本土の価格動向が自分たちの日常やビジネスにどうつながるのかを考えてみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
China's consumer inflation rebounds, PPI decline deepens in April
cgtn.com








