中国・米国の経済協議、Li Chenggang氏「率直で建設的」 ジュネーブで開催 video poster
中国と米国の経済・貿易をめぐるハイレベル協議が、スイス・ジュネーブで2日間にわたって行われました。中国商務省のLi Chenggang(リー・チェンガン)国際貿易代表兼副商務相は、協議を「率直で、踏み込んだ、建設的」なものだったと評価しています。世界経済の不確実性が続く2025年において、2大経済の動きは日本を含む各国の関心事となっています。
ジュネーブで行われた中国・米国ハイレベル協議とは
今回の協議は、中国と米国による経済・貿易分野のハイレベル会合で、スイス・ジュネーブで2日間にわたり開催されました。会合終了後、現地時間の日曜日に開かれた記者会見で、Li Chenggang氏が協議の内容や雰囲気について説明しました。
Li氏によると、協議は単なる形式的な対話ではなく、実務的な論点について率直かつ深い意見交換が行われたとされています。これは、今後の中国・米国経済関係の方向性を探るうえで重要な手がかりといえます。
キーワードは「相互尊重」「平等」「互恵」
Li氏は、今回の中国・米国協議の特徴として、次の点を挙げました。
- 相互尊重に基づく対話であったこと
- 平等な立場から協議が行われたこと
- 互恵、つまり双方の利益を重視したこと
加えて、協議は「専門的かつ効率的な形」で進められたと説明しています。これは、感情的な対立ではなく、具体的な経済・貿易の課題に焦点を当てた実務的な話し合いだったことを示しています。
双方の懸念に「相互に配慮」
Li氏は、協議の中で「双方が互いの懸念に配慮した」と述べています。ここでいう懸念には、関税や通商ルール、産業政策、技術やサプライチェーンに関わる問題など、経済・貿易関係全般にわたる幅広いテーマが含まれると考えられます。
一方が一方に譲歩を迫るのではなく、お互いの立場や問題意識を踏まえながら調整を図る姿勢が示されたことは、緊張と協力が交錯する中国・米国関係において重要なポイントです。
「安定的で持続可能な関係」づくりへの一歩
Li氏は、今回の協議によって「中国・米国の経済・貿易関係を、安定的で健全かつ持続可能な形で発展させるための条件が整えられた」と評価しました。
この「条件が整えられた」という表現は、すぐに大きな合意がまとまったというよりも、今後の対話や協力の土台づくりが進んだという意味合いが強いと受け止められます。対立ではなく、ルールや対話に基づく関係を築こうとするメッセージとも読めます。
なぜ日本や世界にとって重要なのか
中国と米国の経済・貿易関係は、世界のサプライチェーン、金融市場、エネルギー価格など、幅広い分野に影響を与えます。日本企業にとっても、中国・米国それぞれとの取引や投資が重要であり、両国関係の安定はビジネス環境の安定につながります。
2025年の世界経済は、地政学的な緊張や技術競争、エネルギー転換など、多くの要因が絡み合う中で動いています。そのなかで、中国と米国が経済・貿易問題について「率直で建設的」な対話を続けるかどうかは、国際社会の先行きを考えるうえで注目すべきポイントです。
今後の注目ポイント
今回の協議を踏まえ、今後注目されるのは次のような点です。
- 今回のハイレベル協議を受けた、具体的な政策や実務レベルでのフォローアップ
- 経済・貿易分野以外の分野(気候変動や保健、技術など)への対話の広がり
- 中国・米国双方が国内向けにどのようなメッセージを発信するか
Li氏が強調した「相互尊重」「平等」「互恵」というキーワードが、今後どこまで実際の政策やルールづくりに反映されるのか。日本を含む国際社会は、その行方を冷静に見ていく必要があります。
Reference(s):
Li Chenggang: China-U.S. talks based on mutual respect, equality
cgtn.com








