サムスン最薄スマホS25 Edge登場 AI強化でアップルに先手|国際ニュース解説
サムスン電子が発表したフラッグシップスマートフォン「S25 Edge」は、同社史上もっとも薄いモデルとして注目を集めています。AI(人工知能)機能を強化しつつ、20〜30代が求める「持ち運びやすさ」に焦点を当てた戦略は、プレミアム市場でライバルのアップルに先手を打つ狙いがあるとみられます。
サムスン最薄フラッグシップ「S25 Edge」とは
サムスン電子は火曜日、これまでで最も薄い自社フラッグシップモデルとなる「S25 Edge」を公表しました。発表自体は2025年内に行われたもので、同社はプレミアムクラスのスマートフォン市場での存在感をさらに高めたい考えです。
「ユーザーからのフィードバックは明確でした。性能を落とさず、もっと薄く、もっと携帯しやすいスマートフォンがほしいという声です」とサムスンは説明しています。そのニーズに応えるため、プリント基板(基板上の配線部品)や放熱システムなど、内部構造を見直して厚みを抑えたとしています。
同時に、AI機能も強化されたとされ、従来のフラッグシップと同等以上の処理能力を維持しながら、筐体の薄型化を実現した点が特徴です。
20〜30代を狙う「薄さ」と「ポータビリティ」
今回のS25 Edgeの投入は、とくに20〜30代の消費者を意識したものだと伝えられています。日常的にスマホで動画視聴やSNS、オンライン決済などをこなす世代にとって、端末は常にポケットやバッグに入れて持ち歩く「生活インフラ」に近い存在になっているからです。
サムスンは、そうした層の「もう少し薄くて、かさばらない端末がほしい」という声に応える形で、フラッグシップモデルでありながら薄さと携帯性を前面に打ち出しました。単なるデザイン志向ではなく、持ち運びのしやすさという実用性を訴求した点がポイントです。
AI強化で差別化 薄型でも性能は維持
プレミアムスマートフォン市場では、カメラ性能やディスプレイ、バッテリーなど多くの要素が競争の焦点になりますが、最近はAI機能の充実が各社の差別化ポイントになりつつあります。
S25 Edgeは、内部構造をスリム化しつつも性能を犠牲にしないため、基板や熱処理の設計を見直したとされています。これにより、薄型ボディであっても高い処理性能とAI機能の強化を両立させたとサムスンは強調しています。
具体的なAI機能の内容は今回の断片的な情報からは明らかではありませんが、写真・動画撮影の自動補正や、ユーザーの利用パターンを学習して操作を最適化する機能など、日常利用を支える領域での活用が想定されます。
アップルを意識した発売タイミング
市場関係者は、今回のS25 Edge投入のタイミングが、ライバルであるアップルを強く意識したものだと分析しています。アナリストによると、アップルは2025年下半期に、より薄型のiPhoneを投入すると見込まれていました。
NH投資証券のシニアアナリスト、リュ・ヨンホ氏は、「数カ月先んじて製品を出すことで、アップルに一定の影響を与え、薄型スマートフォンを求める消費者を取り込む狙いがあるようだ。特定の需要セグメントを先に押さえようとする計算された判断に見える」と指摘しています。
こうした見方からは、S25 Edgeが単なる新モデルではなく、「薄型×AI強化」という組み合わせでプレミアム市場の主導権を争うためのカードであることが分かります。
グローバル展開:韓国・米国から約30の国と地域へ
サムスンによると、S25 Edgeは韓国で2025年5月23日、米国で5月30日に発売されました。その後、中国や欧州の一部の国を含む約30の国と地域へ順次展開する計画が示されています。
プレミアム市場での存在感が大きい韓国と米国から販売を始め、その後グローバルに広げていく流れは、同社の戦略の王道パターンと言えます。まず主要市場で話題をつくり、その勢いを他地域にも波及させる狙いが透けて見えます。
スマホ競争は「薄さ」から「使いやすさ」へ
S25 Edgeの登場は、スマートフォンの競争軸が「スペックの高さ」だけでなく、「毎日持ち歩く前提での使いやすさ」へと移りつつあることを象徴しているように見えます。薄さ・軽さといった物理的な快適さに、AIによるソフトウェア面の賢さが組み合わさることで、ユーザー体験全体の質が問われる段階に入っていると言えるでしょう。
2025年後半以降、アップルを含む各社がどのような薄型・高機能モデルを投入してくるのかは現時点では分かりませんが、S25 Edgeは「薄くて賢いスマホ」をめぐる競争が本格化するシグナルの一つとして位置づけられそうです。
押さえておきたいポイント
- サムスン史上最薄のフラッグシップ「S25 Edge」は、AI機能を強化しながら薄型化を実現
- 20〜30代の「持ち運びやすさ」ニーズに応えた設計で、ポータビリティを重視
- 2025年5月に韓国・米国で発売され、中国や欧州の一部など約30の国と地域へ展開
- アップルの薄型iPhone投入予測をにらみ、発売タイミングで先手を打つ戦略とみられる
スマホ選びにおいて、「性能」か「薄さ」かで悩んできた人にとって、両立を目指したS25 Edgeの登場は、次の買い替えを考えるうえで一つの指標になりそうです。
Reference(s):
Samsung launches slimmest smartphone as races against rival Apple
cgtn.com







