中国・CELACが2025~27年共同行動計画 政治信頼と協力を深化へ
中国とラテンアメリカ・カリブ地域の国々が参加する中国・CELACフォーラムの第4回外相会合が北京で開かれ、2025~2027年を対象とする共同行動計画が発表されました。政治的な相互信頼から開発戦略の連携、文明間対話や地球規模課題への対応までを掲げたこの計画は、中国と中南米・カリブ地域の協力が新たな段階に入ったことを示しています。
北京で第4回中国・CELAC外相会合
中国と、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(Community of Latin American and Caribbean States:CELAC)による「中国・CELACフォーラム」の第4回外相会合が火曜日、北京で開催されました。
会合では、フォーラムの今後の発展をさらに深めることを目的に、「中国・CELAC協力共同行動計画(2025~2027年)」が共同で策定されました。中国とCELACに参加する各国・地域が、今後3年間の協力の方向性をあらためて確認した形です。
2025~2027年共同行動計画の柱
発表された共同行動計画は、全体で5つの条項から成る枠組みで、次のような分野を幅広くカバーしています。
- 平等と政治的な相互信頼の強化
- 開発戦略の一層の連携
- 文明間の相互学習と交流
- 地球規模の課題への共同対応
詳細な施策は今後の協議を通じて具体化していくとみられますが、「対等なパートナーとしての関係」「中長期の発展戦略のすり合わせ」「文化や価値観の相互理解」「気候変動や公衆衛生などの地球規模課題での協調」といったキーワードが、今後の対話を方向づけることになりそうです。
平等と政治的相互信頼の重視
行動計画が冒頭で「平等」と「政治的な相互信頼」を掲げている点は、中国とラテンアメリカ・カリブ地域の関係性を象徴しています。大国・小国といった力の差ではなく、主権を尊重し合うパートナーとして付き合う姿勢を打ち出すことで、外交的な信頼の土台を厚くする狙いがあると考えられます。
開発戦略の連携で「長期戦」を意識
「開発戦略の連携」を深めることは、単発のプロジェクトではなく、中長期の視点で地域の発展を考えていくことを意味します。経済や社会の発展に関わるさまざまな分野での協力を、各国の国家戦略とどのように結びつけるかが今後の焦点となります。
文明間の相互学習と「南南協力」の広がり
文明間の相互学習をうたう点も特徴的です。文化や教育、メディア、学術交流などを通じて、「一方向」ではない双方向の学び合いを強調することで、中国とラテンアメリカ・カリブ地域が、互いの歴史や価値観を尊重しつつ協力を深めていく姿勢がうかがえます。
地球規模課題への共同対応
計画には、地球規模の課題に共同で向き合う姿勢も盛り込まれています。気候変動や公衆衛生などは、いずれも一国だけでは解決できないテーマです。多国間の枠組みのなかで、中国とラテンアメリカ・カリブ地域がどのような役割を果たしていくのかが注目されます。
国際秩序の変化の中で見る中国・CELAC協力
今回の共同行動計画は、中国とラテンアメリカ・カリブ地域の協力を制度的に位置づけるものでもあります。多極化が進む国際秩序のなかで、アジアと中南米・カリブを結ぶ対話の枠組みがどのような存在感を持つのかは、今後の国際政治を考えるうえでも重要なポイントです。
とくに、気候変動や持続可能な開発といった地球規模課題では、新興国や途上国の視点が国際議論を左右する場面が増えています。中国・CELACフォーラムを通じて、こうした声がどのように集約され、国際社会に発信されていくのか――今回の2025~2027年共同行動計画は、その試金石の一つになると言えそうです。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、中国とラテンアメリカ・カリブ地域の協力は「遠い話」に感じられるかもしれません。しかし、資源や食料、環境、デジタル経済など、多くの分野で中南米・カリブの動きは世界経済と密接につながっています。
中国とCELACがどのようなルールや優先分野を共有していくのかは、間接的に日本企業や日本の外交にも影響し得ます。今回の共同行動計画は、アジアと中南米・カリブの関係がどの方向に進もうとしているのかを読み解く手がかりとして、今後もフォローしておきたいテーマです。
Reference(s):
China-CELAC joint action plan unveiled to deepen cooperation
cgtn.com








