中国黒竜江・春の出稼ぎ列車 稲作農家が20日で1万元を稼ぐ理由 video poster
2025年の春も、中国の黒竜江省から肥沃な三江平原へ向かう特別列車に、多くの農民が乗り込みました。毎年の稲作シーズンに合わせて移動する彼らの姿を、国際ニュース番組 BizFocus のエピソード127が伝えています。
エピソードのタイトルは From rails to rows: Migrant farmers' spring journey。線路から田んぼの畝へという言葉の通り、春の移動と田植えの現場を結びつけたストーリーです。本記事では、この国際ニュースの内容を手がかりに、中国の春の農業現場を日本語でひもときます。
春ごとに続く「出稼ぎ列車」の風景
番組によると、毎年春になると、中国の黒竜江省では数千人の農民が三江平原に向かいます。目的は、短い春のあいだに集中的に行われる稲の田植えです。
- 移動するのは、中国の黒竜江省に暮らす農民たち
- 行き先は、肥沃な三江平原
- 春の田植えシーズンに合わせて、毎年同じように移動が行われている
- この移動のために、農民向けの特別列車が用意されている
線路でつながる春の「出稼ぎ列車」は、今も続いている農村の大切な季節の風景の一つとなっています。
20日で1万元超 家計を支える短期集中の稼ぎ
この春の出稼ぎの大きな特徴は、短期間で得られる収入の大きさです。番組では、農民たちがわずか20日ほどで1万人民元(約1388ドル)以上を稼ぐことができると伝えています。
この収入は、農家の家計にとって「重要な支え」となります。春の田植えシーズンに集中的に働くことで、まとまった現金収入を得られることが、この旅に多くの人が参加する理由の一つといえそうです。
特別列車で出会うベテランとテック世代
BizFocus の記者 Xu Yi は、この春の移動のために用意された特別列車に乗り込み、乗客の様子を取材しました。同じ車両には、長年田植えの現場で経験を積んできたベテラン農民と、技術に慣れた若い世代の農民が肩を並べています。
若い世代の中には、機械やデジタル技術に強い人もいます。一方で、ベテランの農民は、長年の経験に基づく勘やノウハウを持っています。Xu Yi の取材によると、こうした世代の違いを超えて、乗客たちは皆、共通の目的を胸に乗車しています。
「一粒の苗で国を養う」という共通の目標
乗客たちの共通の目標は、国の食卓を支えることです。番組は、農民たちが「一粒一粒の苗を植えることが、やがて国全体の食を支えることにつながる」という思いで田植えに向かっていると描いています。英語で表現された feeding the nation, one seedling at a time というフレーズが、その象徴的な言葉になっています。
私たちが日々何気なく口にしている一杯のごはんの裏側には、こうした春の旅と集中的な田植えの労働があります。国際ニュースとしてこの現場が紹介されることで、食料生産を担う人びとの姿が、より具体的にイメージしやすくなります。
日本の読者にとっての問いかけ
この春の物語は、中国の農村だけの話ではありません。多くの国や地域で、農業やインフラの現場を支える人びとは、季節やプロジェクトに合わせて移動しながら働いています。
日本の読者にとっても、自分の食卓と遠い土地の生産現場がどのようにつながっているのかを考えるヒントになりそうです。通勤電車やスキマ時間にこうした国際ニュースに触れることが、日常の見え方を少し変えてくれるかもしれません。
まとめ 春の列車が映し出すもの
黒竜江省から三江平原へ向かう特別列車には、
- 毎年春に田植えのために移動する数千人の農民
- 約20日間で1万人民元以上を稼ぐという現実
- ベテランと若いテック世代が共有する「国を養う」という目標
といった要素が凝縮されています。線路から田んぼの畝へ続くこの春の旅は、2025年の今も、国の食料を支える現場の一つとして静かに走り続けています。
Reference(s):
BizFocus Ep.127 From rails to rows: Migrant farmers' spring journey
cgtn.com








