中国・中東欧博覧会で存在感高まるスロベニア グリーン技術と文化がつなぐ中国との協力 video poster
中国・寧波で開かれた第4回中国・中東欧諸国博覧会(China-CEEC Expo)で、スロベニアが名誉パートナー国として大きな存在感を示しました。英語メディアの責任者が語る会場の空気から、中国とスロベニアの関係強化のヒントが見えてきます。
中国・中東欧博覧会とはどんな場か
中国・中東欧諸国博覧会は、その名の通り、中国と中東欧の国々が一堂に会する国際イベントです。企業や自治体、文化関係者が参加し、経済協力や投資、観光、文化交流などを幅広く話し合う場として位置づけられています。
今回の第4回博覧会の会場となったのは寧波で、中国と中東欧諸国の関係をさらに深めるためのプラットフォームとして、ビジネスと文化の両面で注目を集めました。
名誉パートナー国スロベニア パビリオンの見どころ
この国際ニュースで特に焦点が当たったのが、名誉パートナー国となったスロベニアです。会場内のスロベニア・パビリオンでは、同国の「今」を象徴する展示が並びました。
- グリーン・イノベーション:環境に配慮した技術や製品など、持続可能な社会づくりに向けた取り組みをアピール。
- 文化・ライフスタイルの紹介:スロベニアの歴史や文化、日常の暮らしの魅力を伝える展示で、来場者が同国を身近に感じられる工夫が凝らされました。
「グリーン技術」と「文化紹介」という二つの軸で、自国の強みをコンパクトに伝えた点は、国際博覧会でのプレゼンテーションとしても興味深い構成だといえます。
スロベニアのメディア責任者が語る博覧会の意味
この博覧会の様子について、中国の国際ニュースを伝えるCGTNの崔瑩捷(Cui Yingjie)記者が、スロベニアの英語メディア「Internationalis」の編集長ヴァンヤ・カヴチッチ氏にインタビューしました。
Internationalisは、スロベニア発の英語のイベント・メディアポータルとして立ち上がった新しい媒体で、国内外の読者にスロベニアの動きを発信する役割を担っています。英語で情報を届けることで、スロベニアと世界、そして中国との距離を縮めることが狙いだといえます。
インタビューの中でカヴチッチ氏は、名誉パートナー国として参加したことで、スロベニアが中国の来場者や他の中東欧諸国に対し、自国の技術と文化をより効果的に紹介できたと評価しました。また、中国とスロベニアの対話の機会が増えたことで、相互理解の土台が厚くなるとの見方を示しています。
メディアから見た「橋渡し」の役割
博覧会の場で取材を行うメディアにとっても、中国とスロベニアの関係強化は重要なテーマです。Internationalisのような英語メディアは、次のような役割を果たしていると考えられます。
- スロベニアの企業やクリエイターの声を、海外の読者に届ける。
- 中国で起きている変化や新しいビジネス機会を、スロベニアに伝える。
- 国境を越えたイベントや交流のストーリーを整理し、客観的な視点で紹介する。
こうした情報の往復があることで、単発のイベントにとどまらない、継続的な関係の構築につながっていきます。
中国・スロベニア関係をどう前進させるのか
カヴチッチ氏は、中国・中東欧諸国博覧会のような場が、中国とスロベニアの関係を具体的に前進させる契機になると見ています。そのポイントは少なくとも次の三つに整理できそうです。
- ビジネス連携のきっかけづくり
グリーン・イノベーションを中心に、中国企業とスロベニア企業が関心を共有しやすい分野が可視化され、新たな協力の可能性が生まれます。 - 文化を通じた相互理解
文化や観光の紹介は、ビジネスの数字だけでは見えない相手国の背景を伝えます。これが長期的な信頼関係の土台になります。 - メディアによる発信と対話
現場で取材するメディアがストーリーを伝えることで、中国とスロベニアの人々が互いの変化を知り、対話を続けやすくなります。
経済、文化、メディアという三つのレイヤーが重なることで、中国・スロベニア関係はより立体的なものになりつつあるといえるでしょう。
日本の読者にとっての示唆
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、中国とスロベニアの動きは決して遠い話ではありません。規模の異なる国どうしが、博覧会というオープンな場を通じて、グリーン技術と文化交流を軸に関係を深めていくプロセスは、アジアと欧州の広い文脈で見ても重要な意味を持ちます。
特に次のような視点は、今後のニュースを読むうえでも意識しておく価値がありそうです。
- 技術協力と文化交流をセットで進めると、相互理解が進みやすいこと。
- 英語など共通言語を活用した情報発信が、国境を越えた関係構築の基盤になること。
- 一つのイベントが、国同士の関係を「点」から「線」、さらに「面」へと広げるきっかけになりうること。
中国・中東欧博覧会でのスロベニアの取り組みは、国や地域の規模にかかわらず、どの国も工夫次第で存在感を高め、協力の幅を広げられることを示しているように見えます。今後もこの博覧会をめぐる動きは、中国とヨーロッパの関係を理解するうえで注目すべきテーマになりそうです。
Reference(s):
Slovenian media chief: China-CEEC Expo boosts China-Slovenia ties
cgtn.com







