中国-中東欧諸国博覧会で見る中国ブランドの「味×品質×ブランド」戦略 video poster
中国東部の浙江省で、第4回中国-中東欧諸国博覧会が開催されています。合言葉は「Taste × Quality × Brands = Global Yes」。中国の生活関連ブランドが、品質とブランド力を武器に世界市場を目指す動きが、あらためて注目を集めています。
中国-中東欧諸国博覧会とは何か
中国-中東欧諸国博覧会は、中国と中東欧諸国のビジネスや投資、文化交流を促すための場として位置づけられています。今回の第4回博覧会も、浙江省を舞台に、食品や日用品、生活雑貨、サービスなど、多様な分野の企業が集まっています。
中国本土の企業にとっては、中東欧地域の市場ニーズを知り、現地のパートナーとつながる「ショーケース」であり、同時に世界に向けて自社ブランドを発信するステージでもあります。
キーワードは「味×品質×ブランド」
今回の博覧会を象徴するのが、「Taste(味)」「Quality(品質)」「Brands(ブランド)」という3つの要素です。かつては「安さ」で語られることが多かった中国製品ですが、近年は次のような変化が進んでいます。
- 原材料や製造工程を改善し、食品や日用品の品質・安全性を高める動き
- デザインやパッケージ、ストーリー性など、ブランドとしての見せ方を重視する傾向
- 価格よりも「体験価値」や「ライフスタイル」を前面に出すマーケティング
博覧会の会場では、飲料やスイーツ、健康志向の商品、インテリア・雑貨など、日々の暮らしを「ちょっと良くする」タイプの製品が多く紹介されているとされています。生活の質を上げる提案型の商品が、国境を越えて届き始めていることがうかがえます。
中国ブランドはどうグローバル市場を目指すのか
中国ブランドが「Global Yes」を掲げて世界を目指す背景には、いくつかのポイントがあります。
1. 国際基準への対応と品質向上
海外市場、とくに欧州では、安全・環境・衛生などに厳しい基準があります。博覧会に出展する企業の多くは、こうした基準に合わせた製造や検査体制を整え、品質を前面に出すことで信頼を獲得しようとしています。
2. デジタルを活かした越境EC
越境EC(国境を越えたネット通販)の広がりにより、中東欧諸国の消費者が、中国本土のブランド商品をオンラインで購入するハードルは下がりつつあります。博覧会は、現地バイヤーとの商談の場であると同時に、オンライン販売の提携先を探す機会にもなっています。
3. 中東欧諸国とのパートナーシップ
中国と中東欧諸国の企業が協力し、現地での流通網の構築や共同開発を進めることで、中国ブランドの「地元化」が進む可能性があります。単に商品を輸出するだけでなく、現地の文化や嗜好に合わせて調整していくプロセスが重視されつつあります。
日本の読者にとっての意味
日本の読者にとって、第4回中国-中東欧諸国博覧会は、単なる「遠くの展示会」ではありません。いくつかの点で、今後の日常やビジネスに関わるテーマを含んでいます。
- ヨーロッパの店頭やECサイトで、中国ブランドの商品を目にする機会がさらに増える可能性
- 品質・デザイン・価格のバランスを巡って、日本企業と中国企業が同じ市場で競い、時に協力する構図
- アジア発ブランド同士が、中東欧など新興市場でどのように共存していくのかという視点
「メイド・イン・チャイナ」というラベルの意味合いが変わっていけば、日本の消費者にとっても選択肢の広がりにつながります。同時に、日本企業にとっては、自社ブランドの強みを再定義するきっかけにもなりそうです。
これからの「生活アップグレード」をどう見るか
浙江省で開かれている第4回中国-中東欧諸国博覧会は、中国本土のブランドが「味」「品質」「ブランド力」を組み合わせながら、世界に向けて生活提案を行う姿を映し出しています。
今後、私たちが注目しておきたいポイントとして、次のような問いが浮かびます。
- 中国発のブランドは、どのような分野で「質の高さ」を武器にしていくのか
- 中東欧諸国との連携は、どのような新しい商品やサービスを生み出すのか
- アジアとヨーロッパの間で育つ新しいライフスタイルが、日本の暮らしにどのような影響を与えるのか
国際ニュースとして中国-中東欧諸国博覧会を追うことは、単にビジネス動向を知るだけでなく、「これからの生活をどこまでアップグレードしたいのか」という、自分自身への問いかけにもつながっていきます。
Reference(s):
cgtn.com







