中国の工業利益が回復基調 2025年1〜4月は前年比1.4%増
中国の工業利益、2025年1〜4月は前年比1.4%増
中国の工業セクターが回復基調を維持しています。中国国家統計局(NBS)が公表したデータによると、2025年1〜4月の一定規模以上の工業企業の利益は、前年同期比で1.4%増加しました。
今年前半の動きは、中国経済の足元の強さや産業構造の変化を読み解くうえで重要なシグナルとなります。
4月単月は3.0%増 改善は2カ月連続
4月単月の工業利益は前年同月比3.0%増となり、3月から伸び率が0.4ポイント高まりました。これにより、利益の改善は2カ月連続となります。
統計によれば、こうした回復の背景には、政策面での刺激策と、先端製造業(ハイテク産業)の好調な利益拡大があります。工業企業に対する支援や、需要喚起のための政策が、利益の下支えになっているとみられます。
設備製造とハイテク産業が回復をけん引
工業利益の全体的な伸びを主導したのは、設備製造業とハイテク産業でした。
- 設備製造業の利益は、2025年1〜4月期に前年同期比11.2%増
- 全体の工業利益成長率(1.4%増)のうち、3.6ポイント分を設備製造業が押し上げ
- 設備製造業の8つの細分類のうち、7分野で二桁の利益成長を記録
設備製造業には、機械、電気機器など、生産設備やインフラを支える分野が含まれます。これらの分野で利益が二桁増となっていることは、企業がより高付加価値の設備や技術へとシフトし、収益性を高めている可能性を示唆します。
数字から見える中国工業セクターの現在地
今回の統計は、2025年のまだ前半部分のデータですが、中国の工業セクターについて次のようなポイントが読み取れます。
- 工業企業の利益は、伸び率こそ大きくはないものの、プラス成長を維持している。
- 政策刺激と、設備製造・ハイテクといった先端的な製造分野が、全体の利益を押し上げている。
- 設備製造業の多くの細分野で二桁成長が出ていることから、産業の高度化が進んでいる可能性がある。
中国の工業セクターの動きは、アジアのサプライチェーン、日本企業の海外展開、資本投資の方向性にも影響します。とくに設備製造やハイテク産業は、グローバルな競争と協力が交錯する分野であり、その利益動向は各国・各地域の企業戦略にも関わってきます。
これから何に注目すべきか
今年通年のデータが出そろうのはまだ先ですが、2025年1〜4月の数字は、中国の工業部門が政策支援と高度製造業の伸びを背景に、慎重ながらも回復の道を歩んでいることを示しています。
今後は、
- 工業利益の伸びが、どの程度まで持続・拡大するか
- 設備製造やハイテク分野の勢いが続くのか、それとも他の分野にも広がるのか
- 世界経済や需要環境の変化が、中国の工業利益にどう影響するか
といった点が注目されます。
中国の工業統計は、日本を含むアジア経済の行方を考えるうえで重要な手がかりになります。今回のデータを起点に、2025年の中国経済と地域経済の関係を、引き続き丁寧に追っていく必要がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








