中国李強首相「外部ショックへの備え万全」 インドネシアの中国企業にエール
中国の李強首相はインドネシアで開かれた中国企業の座談会で、中国は外部からの衝撃に対して十分な準備を整えたと述べ、今年に入ってからの経済回復と今後の政策対応について説明しました。
日曜の座談会で示されたメッセージ
李首相は日曜日、インドネシアで事業を展開する中国企業の代表と意見交換する座談会に出席しました。中国能源投資集団、ファーウェイ(Huawei)、上汽集団(SAIC Motor)、新希望集団、青山控股集団、TCL科技集団などの企業が参加しました。
李首相は冒頭、中国は外部ショックへの備えを進めてきたと強調しました。その上で、今年に入ってから中国経済は回復と改善の傾向を続けており、とくに対外貿易が強い回復力を示していると説明しました。
揺らぐ国際経済秩序と中国の見方
一方で李首相は、現在の国際的な経済・貿易の秩序は深刻な影響を受けていると指摘しました。産業やサプライチェーンの分断が進み、貿易障壁が高まっていることが、各国の経済発展に大きな影響を与えていると述べました。
財政・金融政策と新たな政策手段
こうしたリスクや課題に直面するなかで、中国は景気の波をならすためのマクロ経済政策を一段と強化していると説明しました。具体的には、より積極的な財政政策と、やや緩和的な金融政策を実施しているとしています。
さらに、雇用と経済を安定させるための関連措置を打ち出しているほか、新たな政策手段の研究と準備も進めていると明らかにしました。その中には従来型ではない措置も含まれ、経済情勢の変化に応じて速やかに導入する方針だとしています。
李首相は、中国には経済パフォーマンスの持続的な改善を後押しする自信と能力があると強調しました。
海外で挑戦する中国企業へのエール
李首相は、海外で事業を展開する中国企業にとって、現地での運営が決して容易ではないことにも言及しました。そのうえで、中国は今後もより多くの国と経済・貿易協力を強化し、中国企業の海外展開に適した環境を整えると約束しました。
具体的には、政策面での支援を含め、海外で活動する中国企業に対して、より多くの機会と後押しを提供していく考えを示しました。
李首相は、インドネシアに進出した中国企業が、今後も高い水準を目指しつつ現地での基盤を固め、東南アジア諸国連合(ASEAN)全体へと事業を広げていくことへの期待を表明しました。各社には、自らの強みを最大限に生かして新たな市場を開拓し、事業の質と効率を高めるよう呼びかけました。
社会的責任と友好の使者としての役割
また李首相は、海外で活動する中国企業が、現地社会への責任を誠実に果たすことの重要性も強調しました。法令を順守した運営を徹底し、現地経済への貢献を通じて地域社会により深く溶け込むべきだと述べました。
そのうえで、中国企業は中国と世界の交流を深める友好の使者としての役割も担っているとし、グローバルな舞台でさらなる成果と成長を追求してほしいと呼びかけました。
インドネシアで高まる中国企業の存在感
李首相は、近年インドネシアにおける中国企業の成長は力強く、両国の経済協力を深め、人と人との交流を促進するうえで前向きな役割を果たしてきたと評価しました。
座談会に参加した企業側の代表も、国際的な経済・貿易環境に不確実性が高まるなかで、自社の強みを生かしつつ起業家精神を発揮し、積極的に課題に対応しながら海外市場を広げていると説明しました。
代表者たちは、中国とインドネシアの包括的戦略的パートナーシップは着実に発展してきたと述べたうえで、今後もグリーン経済、インフラなどの連結性、産業・サプライチェーンといった分野で投資協力を強化し、互恵とウィンウィンの成果を目指す考えを示しました。
今回の発言から見えるポイント
今回の座談会でのやり取りからは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 外部ショックやサプライチェーン分断への警戒を前提としつつ、中国は経済の回復力と政策余地を強調していること
- 財政・金融両面での対策に加え、状況に応じて投入できる新たな政策手段の準備を進めていること
- インドネシアやASEANを含む海外市場での中国企業の役割を重視し、政府として支援を強めていく姿勢を示したこと
- 企業に対しては、事業拡大だけでなく、社会的責任や現地との共生、国際交流の架け橋となることを求めていること
国際経済の不確実性が高まるなか、中国がどのような政策と企業戦略で対応していくのかは、アジア全体の経済とビジネスの行方を考えるうえでも注目されます。
Reference(s):
China fully prepared for external shocks, premier tells enterprises
cgtn.com








