中国と英国、経済・貿易協力を一段と強化へ ロンドンで王文涛商務部長とレイノルズ氏会談
世界的に保護主義が強まるなか、中国と英国が経済・貿易協力を一段と深める方針を改めて確認しました。ロンドンで行われた両国閣僚の会談では、持続可能な成長やデジタル経済などを軸に、実務的な連携を加速させることで一致しました。
ロンドンで王文涛商務部長とレイノルズ氏が会談
現地時間の月曜日、中国の王文涛商務部長はロンドンで、英国のビジネス・通商担当相ジョナサン・レイノルズ氏と会談しました。両者は率直かつ実務的な意見交換を行い、中国と英国の経済・貿易協力をさらに深める方策を協議しました。
指導者間の合意を具体化 第14回経済貿易合同委の早期開催で一致
会談では、両国の指導者がこれまでに達成してきた重要な共通認識を着実に実行に移すことを確認しました。その一環として、中国・英国経済貿易合同委員会(第14回)の会合をできるだけ早期に開催し、経済・貿易分野での実務協力を前に進めることで合意しました。
協力分野として、特に次のようなテーマが挙げられています。
- 持続可能な開発
- デジタル経済
- グリーン経済
- 金融分野
- サービス貿易を含む広範な経済協力
経済貿易合同委員会は、両国がこうした分野の課題や機会を話し合う枠組みであり、定期的な対話を通じて企業活動を後押しする役割を担います。
王文涛商務部長 対話で違いを管理し、協力の余地を広げる
王商務部長は、中国と英国が重要な経済・貿易パートナーであると強調しました。そのうえで、過去の懸案については協議を通じて解決を図ると同時に、将来を見据えて、持続可能な開発やデジタル経済、グリーン経済、金融などの分野で、対話を通じて協力の可能性を掘り起こすべきだと述べました。
また、中国は今後も高水準の対外開放を進めていく方針を示し、英国企業による投資や起業を歓迎すると表明しました。中国市場の成長機会を共有していきたいとの考えです。
さらに王商務部長は、一国主義や保護主義によって世界経済秩序が深刻な影響を受けている現状に触れました。そのうえで、世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を堅く支持することが、中国と英国のようなWTO加盟メンバーにとって重要だと強調しました。
レイノルズ氏 サービス貿易と投資を重視
英国側のレイノルズ氏は、自国が中国との経済・貿易協力および広大な中国市場を重視していると述べました。そのうえで、特にサービス貿易の分野で二国間の取引を拡大していく意向を示しました。サービス貿易とは、金融、教育、観光、ビジネス支援など、モノではなくサービスのやり取りを指します。
レイノルズ氏はまた、中国企業の対英投資を歓迎し、安定的で実務的、かつ予見可能な二国間の経済・貿易関係を構築していきたいと語りました。自由貿易と開かれた市場の原則を共有し、多国間の枠組みの下で協力を強化しながら、多角的貿易体制の維持に共に取り組む姿勢も示しました。
なぜ重要か 保護主義の高まりの中で示されたシグナル
今回の会談は、一国主義や保護主義への懸念が世界で高まるなか、中国と英国という主要な貿易当事者が、多角的な貿易ルールと開かれた市場を支持する立場を改めて打ち出した点で注目されます。
特に、次の3点がポイントだといえます。
- 両国がWTOを中心とする多角的貿易体制への支持を明言したこと
- デジタル経済やグリーン経済など、将来性の高い分野を協力の柱に据えたこと
- 双方が相手国企業からの投資を歓迎し、安定的な経済関係の構築を目指す姿勢を示したこと
こうしたメッセージは、中国と英国の企業だけでなく、国際的なビジネス環境の先行きを気にする企業や投資家にとっても重要なシグナルとなり得ます。今後、第14回の経済貿易合同委員会がいつ開催され、そこでどのような具体策が示されるのかが、次の注目点となりそうです。
Reference(s):
China's commerce minister, UK's Reynolds vow further cooperation
cgtn.com








