ロンドンでの米中貿易協議、李成鋼氏「専門的で率直な議論」
ロンドンで行われた中国と米国の経済・貿易協議について、中国商務省の李成鋼 国際貿易代表が「専門的で理性的、かつ踏み込んだ率直な議論だった」と評価しました。米中関係と世界経済にどんな意味があるのでしょうか。
ロンドンで初の「米中経済・貿易協議メカニズム」会合
中国と米国の交渉団はロンドンで2日間にわたり、経済・貿易分野をめぐる協議を行いました。中国側代表として出席したのが、中国商務省の国際貿易代表兼副部長である李成鋼氏です。
李氏は火曜日、ロンドンで開催された第1回の「米中経済・貿易協議メカニズム」会合後に記者団に説明し、この2日間の協議を総括しました。
「専門的・理性的・踏み込んだ・率直」な議論とは
李氏によると、今回の協議は「専門的、理性的、踏み込んだ、率直な」議論となりました。これら4つの言葉は、米中が感情的な対立ではなく、実務的な対話に重点を置いたことを示しています。
- 専門的:経済や貿易の具体的な論点について、専門家同士が詳細に検討したと受け取れます。
- 理性的:互いの立場の違いはありつつも、データや事実に基づいて冷静に意見を交わしたことを意味します。
- 踏み込んだ:表面的な話し合いにとどまらず、懸念や課題に深く踏み込んだ可能性があります。
- 率直:合意点だけでなく、相違点についても包み隠さず伝え合う姿勢がうかがえます。
具体的な議題や合意内容は示されていませんが、こうした表現からは、対立と協力の両面にわたって幅広い意見交換が行われたことが読み取れます。
信頼構築と「安定的で健全な発展」への期待
李氏は、ロンドンでの会合で得られた進展が、中国と米国の間の信頼を強め、経済・貿易関係の「安定的で健全な発展」をさらに促すことへの期待を示しました。
また、この会合が世界経済の成長にも「プラスのエネルギー」を与えると述べ、米中協議が両国だけの問題にとどまらないことを強調しました。
世界経済にとっての米中対話の重み
世界経済に大きな影響力を持つ中国と米国の動きは、多くの国や企業にとって重要な関心事です。経済や貿易をめぐる不透明感が高まると、企業の投資や雇用の判断も慎重にならざるを得ません。
その意味で、今回のように「専門的で理性的」な形で対話が行われたことは、不確実性を和らげ、先行きへの見通しを少しでも立てやすくする材料になり得ます。
今後注目したいポイント
ロンドンで始動した米中の経済・貿易協議メカニズムが、今後どのように発展していくのかも注目されます。特に、次のような点が焦点になりそうです。
- この協議メカニズムが定期的な対話の場として定着するかどうか
- 協議の進展が、具体的な合意や共同の取り組みにつながるかどうか
- 企業や市場が、今回の対話をどのように受け止めるか
ロンドンでの第1回会合は、米中が経済・貿易をめぐる対話をあらためて位置づけるスタートラインといえます。李成鋼氏の言う「信頼」と「安定的で健全な発展」が、今後どこまで具体的な成果として形になるのか、引き続き見ていく必要があります。
Reference(s):
Li Chenggang: China-U.S. trade talks in London 'in-depth, candid'
cgtn.com








