中国・アフリカ経済貿易博覧会が開幕 経済協力と新たな案件に焦点
中国・アフリカ経済貿易博覧会が開幕 経済協力と新たな案件に焦点
中国中部・湖南省長沙市で第4回中国・アフリカ経済貿易博覧会が開幕しました。約4,700社、3万人超が集まり、総額110億ドルを超える協力案件が暫定合意された今回の国際イベントは、中国とアフリカの経済関係が新たな段階に入りつつあることを示しています。
第4回中国・アフリカ経済貿易博覧会とは
中国・アフリカ経済貿易博覧会は、世界最大の発展途上国である中国と、最も多くの開発途上国を抱えるアフリカ大陸との経済協力をテーマにした大型イベントです。今週開幕した第4回の会場は、中国中部の湖南省長沙市です。
主催者によると、今回の博覧会には中国とアフリカから約4,700社が参加し、出席者は3万人を超えます。4日間にわたる会期のテーマは「中国とアフリカ:共に近代化へ」。経済や貿易を軸に、双方がどのように現代的な産業や社会を築くかが議論されます。
110億ドル超の協力案件が暫定合意
博覧会の開幕時点で、両者の間で暫定的に合意された協力プロジェクトの規模は110億ドル(約1.6兆円)を超えるとされています。具体的な案件の詳細は今後詰められますが、
- 経済連携協定などのパートナーシップの締結
- アフリカ産品の中国市場への輸出拡大
- アフリカの産業化を後押しする投資や共同事業
- デジタル技術を活用した分野での連携
といった分野で協力が進むことが見込まれています。
王毅外相「どんな国際情勢でもアフリカと共に」
開幕式には、中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)が出席しました。王外相は演説で、今回の博覧会が中国・アフリカ協力に新たな機会をもたらし、より多くの成果を生むことへの期待を表明しました。
王外相は、「国際情勢がどのように変化しようとも、中国は常にアフリカと共に立ち、アフリカの近代化を力強く支え、発展の旅路で真の友人であり誠実な兄弟であり続ける」と強調しました。中国とアフリカの約28億人にとって近代化の実現は共通の願いであり、「中国・アフリカ運命共同体」の重要なテーマだと位置づけています。
アフリカ側からもハイレベル代表が参加
開幕式には、アフリカ側からも複数の要人が出席しました。参加した主な人物は次の通りです。
- ウガンダのロビナ・ナバンジャ首相
- リベリアのジェレマイア・クパン・クーン副大統領
- ケニアのムサリア・ムダバディ首相府筆頭内閣官房長官兼外務・ディアスポラ問題担当長官
アフリカ各国の政府高官が長沙に集まったことは、中国とアフリカの経済・貿易関係をさらに深めたいという期待の高さを示しているといえます。
「共に近代化へ」というキーワード
王外相は演説の中で、中国とアフリカが共に近代化を進めるために、次のような方向性を示しました。
- ガバナンス(統治)の経験を共有し合うこと
- 双方の開発戦略の連携を強化し、「近代化のための10のパートナーシップ行動」を加速すること
- 中国がアフリカに対してさらなる市場開放を進め、経済連携協定の締結やアフリカ産品の輸入拡大を図ること
- アフリカの産業化とデジタル変革を後押しする実務協力を深めること
こうした方針は、アフリカの雇用創出やデジタル経済の発展を後押しするとともに、中国にとっても長期的なパートナーとしてのアフリカ市場の重要性を再確認するものといえます。
日本の読者にとっての意味
中国とアフリカの経済関係が深まることは、日本を含む国際社会にとっても無関係ではありません。アフリカの産業化やデジタル化が進めば、国際市場におけるアフリカ発の製品・サービスが増え、サプライチェーン(供給網)の多様化にもつながる可能性があります。
一方で、中国とアフリカの協力は、「誰が、どのような形でアフリカの開発を支えるのか」という大きなテーマとも関わっています。日本の企業や政策担当者にとっても、アフリカとの関わり方やパートナーシップのあり方を考えるうえで、今回の博覧会の動きは注視すべきトピックだといえるでしょう。
スマートフォンでニュースを追う私たちにとっても、「世界最大の発展途上国」と「多くの開発途上国を抱える大陸」がどのように手を取り合うのかを知ることは、グローバルな経済の流れを理解する手がかりになります。
Reference(s):
China-Africa expo opens with focus on economic ties, new deals
cgtn.com








