北京で中国・アジア太平洋青年国際協力委員会CAPYICが発足
2025年6月15日、中国の首都・北京で「中国・アジア太平洋新時代青年国際協力委員会(China Asia-Pacific New Era Youth International Cooperation Committee、略称CAPYIC)」の発足式が開かれ、アジア太平洋の若者が文明対話と起業を通じてつながる新しい国際協力の枠組みが動き出しました。
北京で新たな青年国際協力組織が誕生
発足式には、アジア太平洋地域の国々の駐中国大使のほか、海外留学生代表、各国の青年代表や各界の招待客など200人以上が出席しました。新組織CAPYICの誕生は、アジア太平洋と世界の若者同士の交流を一段と深める動きとして位置づけられます。
式典であいさつしたCAPYICの主席・Peng Yi氏は、CAPYICが「グローバルな青年文明対話の架け橋」をめざすと説明し、各国の若者がこれまでにないテーマや形式で文明交流に参加できるよう導いていきたいと語りました。
CAPYICとは何か
CAPYICは、その名称が示す通り、中国とアジア太平洋地域、さらには世界の青年を対象とした国際協力組織です。北京を拠点に、国境を越えた若者同士のネットワークを築き、対話と共同プロジェクトを通じて相互理解を深めることを目標にしています。
とくに「新時代」を掲げている点が特徴です。デジタル技術の進展や社会課題の複雑化が進む今日の状況を踏まえた名称といえ、若者が直面する現実に即した国際協力の形を模索する姿勢がにじみます。
キーワードは「文明対話」と「イノベーション」
Peng氏によれば、CAPYICは今後、さまざまな対話プラットフォームを立ち上げていきます。具体的には、次のような取り組みが示されました。
- 中国が提唱する国際協力構想「一帯一路」に焦点を当てた「一帯一路」青年文明対話講座
- 各分野の若手リーダーが参加する国際青年リーダー文明対話講座
- その他、形式やテーマに工夫を凝らした新しい交流プログラム
こうした枠組みを通じて、歴史や文化、価値観の異なる若者が、それぞれの背景を尊重しながら率直に意見を交わすことが期待されています。Peng氏は、これらの取り組みによって各国の若者の知恵を結集し、「人類が共に未来を築く共同体(community with a shared future for mankind)」の構築に貢献したいと強調しました。
若者の起業の夢を「ともに」後押し
CAPYICのもう一つの柱が、若者のイノベーションと起業の支援です。Peng氏は、世界の若者が「一緒に起業する夢」を実現できるよう、CAPYICがプラットフォームとして機能していくと述べました。
その方法として、実際の製品やサービスを生み出す「新たな実体企業」を共同で育成し、新しいビジネス協力モデルをつくり出す構想が示されています。各国の若い起業家や学生、技術者が連携し、課題解決型のビジネスを立ち上げていくイメージです。
Peng氏は、こうした取り組みを通じて、世界各地の若者が連携しながらイノベーションと起業に取り組み、「若者主導の解決策」を提示していくことを目指すとしています。
アジア太平洋発の青年ネットワークに注目
アジア太平洋地域は、世界のなかでもとくに若い世代の人口が多く、経済成長のダイナミズムも大きい地域です。北京で生まれたCAPYICが、この地域と世界の若者をどのようにつなぎ、新しい協力の形を生み出していくのかは、今後注目されるテーマとなりそうです。
2025年も残りわずかとなるなか、今年発足したCAPYICの具体的なプロジェクトがどのように立ち上がり、どの国・地域の若者が関わっていくのか。国際ニュースとして追いかけていく価値のある動きと言えるでしょう。
Reference(s):
Cooperation committee for China Asia-Pacific youth unveiled in Beijing
cgtn.com








