中国経済、5月も安定成長 工業生産5.8%増でレジリエンス示す
中国経済が、外部と国内の課題が続くなかでも安定した成長を維持していることが、2025年5月の主要経済指標から明らかになりました。中国国家統計局(NBS)が月曜日に発表したデータによると、工業生産の着実な伸びが全体の経済の安定を下支えしています。
5月の工業生産、前年同月比5.8%増
発表によると、2025年5月の主要企業の工業生産は、前年同月比で5.8%増加しました。前月からの伸び率も0.61%増となり、月次ベースでもプラスを維持しています。
前年同月比(前年比)と前月比の両方でプラス成長となっていることは、短期的な変動をならしつつも、工業活動が全体として拡大基調にあることを示しています。特に工業生産は、製造業やインフラ関連など実体経済の動きを映す指標として重視されており、中国経済の足元の強さをうかがわせます。
製造業の回復と新興産業の勢いが成長をけん引
国家統計局は、5月の安定した工業生産の伸びについて、製造業の回復が続いていることに加え、新興産業の勢いが下支えとなっているとしています。製造業の持ち直しは、生産活動や企業の操業度が改善しているサインといえます。
また、新興産業の「モメンタム(勢い)」があることは、経済の構造が少しずつ変化しつつあることを意味します。従来型の産業だけでなく、新しい分野が成長ドライバーとして存在していることで、景気の下振れリスクをならす効果も期待できます。
「外部・国内の課題」の中で示されたレジリエンス
今回の統計では、中国経済が「外部および国内の課題が続くなかでも、なおレジリエンス(回復力・耐性)を示している」と評価されています。ここでいう課題とは、世界経済や国内要因に関連する、先行き不透明な要素を指します。
そうした環境にあっても、工業生産が安定して増加していることは、企業活動が大きく落ち込むことなく、一定の成長トレンドを維持していることの表れです。短期的なショックに対しても、経済全体がある程度の耐性を持っていると読むこともできます。
今回の数字から見える3つのポイント
5月の中国経済に関する今回の発表からは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 1.成長ペースは「安定」: 工業生産が前年比5.8%、前月比0.61%と、急激ではないものの、持続的な伸びを示していること。
- 2.製造業が引き続き中核: 製造業の回復が続いており、依然として中国経済の重要なエンジンであること。
- 3.新興産業が下支え: 新興産業の勢いが、全体の工業生産と経済の安定にプラスの影響を与えていること。
日本や世界の読者にとっての意味
中国経済の動きは、日本を含むアジアや世界のサプライチェーン、貿易、投資に大きな影響を与えます。5月の工業生産が安定成長を続けているという事実は、関連する企業や市場にとっても重要な情報です。
特に、製造業と新興産業の両方が成長の柱として機能している構図は、中長期的な産業構造の変化を考えるうえで注目すべき点です。今後の統計で、こうした傾向がどの程度持続するのか、また他の指標とどのように連動していくのかが、次の焦点となっていきます。
これから注目したい視点
2025年5月の数字だけで経済のすべてを語ることはできませんが、工業生産が示すトレンドは、先行きを考える重要な手がかりになります。オンラインで国際ニュースを追う読者としては、今後も以下の点に注目していくとよいでしょう。
- 工業生産の伸びが、今後の月次データでも一貫して続くかどうか
- 製造業の回復が、雇用や企業収益など他の指標にも波及していくか
- 新興産業の勢いが、どの程度長期的な成長エンジンとして定着していくか
こうした視点を持つことで、単なる数字の羅列ではなく、中国経済の構造変化やレジリエンスの意味を、自分なりに読み解いていくことができます。
Reference(s):
cgtn.com








