中国の小売売上高が5月に予想超え 労働節や618セールで消費回復
中国の小売売上高が今年5月に予想を大きく上回る伸びを示し、2023年12月以来の高い伸びとなりました。消費の勢いが戻りつつあるのか、国際ニュースとして注目されています。
5月の小売売上高、前年同月比6.4%増
中国国家統計局(NBS)が発表したデータによると、今年5月の小売売上高は前年同月比6.4%増となりました。4月の5.1%増から加速し、伸び率は2023年12月以来の水準です。
この結果は、ロイター調査によるアナリスト予想の5%増を大きく上回りました。小売売上高は個人消費の動きを示す代表的な指標であり、今回の数字は中国の消費が想定以上に底堅いことを示していると受け止められます。
消費を押し上げた主な要因
5月の消費回復には、いくつかの要因が重なったとみられます。
- 労働節(メーデー)連休の旺盛な支出
5月初めの労働節連休に旅行や外食、娯楽などへの支出が増え、小売やサービスの売り上げを押し上げました。 - 消費財の買い替え補助金
消費財を新しい製品に買い替える際の補助制度が、需要を前倒しする形で下支えしました。 - ビザ免除拡大による外国人観光客の増加
ビザなしで入国できる対象が広がり、その結果として外国人観光客が増加しました。観光客による宿泊、飲食、買い物などの支出が、国内消費を押し上げています。 - 大型ネット通販セール「618」の早期スタート
中国の大型ネット通販セール「618」が今年は例年より早く始まり、5月からオンライン消費を刺激しました。
一時要因と持続的な回復の見極め
今回の小売売上高の力強い伸びには、休日需要や補助金、大型セールといった一時的な要因が含まれています。一方で、前年同月比6.4%増という数字は、消費者の財布のひもが少しずつ緩みつつある可能性も示しています。
重要なのは、こうした特需が弱まったあとも、どの程度の消費の勢いが維持されるかです。市場や企業の立場からは、次のような点が注目されます。
- 今後の小売売上高が、今回の伸びを一時的な「山」とせず、安定的な増加につながるか
- 消費を後押しする政策や補助が、どの程度継続・調整されるか
- ビザ免除拡大を背景とした外国人観光客の動向が、どこまで続くか
日本の読者にとってのポイント
中国の消費動向は、アジアや世界のサプライチェーン、観光、ブランドビジネスにも広く影響します。中国の個人消費が持ち直せば、現地に進出する企業だけでなく、中国と取引のある日本企業やサービス産業にも間接的な波及が見込まれます。
今年5月の小売売上高の伸びは、中国の消費がどこまで持続的に回復していくのかを考えるうえでの一つの手がかりです。今後も月次の統計や観光動向を丁寧に追うことで、アジア経済の流れをより立体的にとらえることができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








