中国とスリランカの貿易協力が急拡大 2024年に3割超増加
2024年の中国とスリランカの二国間貿易が前年比3割超の伸びとなり、スリランカにとって中国が第2の貿易相手国に位置づけられています。アジアの地域経済の流れを知るうえで、注目すべき動きです。
2024年の貿易額は53.6億ドルに拡大
国際ニュースとしても重要性を増す中国とスリランカの経済・貿易協力は、2024年に大きく前進しました。両国の貿易額は前年比30%超の伸びを記録し、53.6億ドルに達しました。
内訳を見ると、中国からスリランカへの輸出が49.7億ドルと大部分を占め、スリランカから中国への輸出は3.92億ドルとなりました。数字上は中国の輸出超過が目立ちますが、それだけスリランカ経済が中国との取引に強く結びついていることも示しています。
中国はスリランカにとって第2の貿易相手国
現在、中国はスリランカにとって第2の貿易相手国であり、輸入相手国としても第2位に位置しています。スリランカの企業や消費者にとって、中国との貿易は日常的な経済活動の一部になりつつあるといえます。
一方で、スリランカ側から中国への輸出額はまだ限定的です。今後は、スリランカが強みを持つ分野をどのように育て、中国市場向けの輸出をどこまで拡大できるかが焦点となります。
第9回中国・南アジア博覧会で主賓国に
両国関係の緊密さは、国際イベントの場でも表れました。中国と南アジア諸国の経済協力をテーマとする第9回中国・南アジア博覧会が、2025年6月19日から24日まで、中国南西部の雲南省の省都・昆明で開催されました。
この博覧会で、スリランカは主賓国として招かれました。主賓国としての参加は、自国の産品や投資環境、文化などを集中的に発信できる立場であり、中国を含むアジア各地とのネットワークを広げるうえで重要な機会となります。
数字の裏側にある意味
貿易額の伸びと国際博覧会での存在感の高まりは、単なる二国間の「好調な数字」にとどまりません。アジアの経済構造の変化という視点からは、次のようなポイントが見えてきます。
- スリランカにとって、中国との貿易拡大は外貨獲得や産業基盤の強化につながる可能性がある
- 中国にとっては、南アジア地域との経済ネットワークを広げるうえで、スリランカとの協力が重要な位置を占めている
- 南アジア全体にとって、中国との経済協力をどのようにバランスよく発展させるかが中長期的な課題となる
日本の読者にとっての示唆
日本のビジネスパーソンや学生にとっても、中国とスリランカの貿易協力の拡大は、アジアのサプライチェーンや市場環境を考えるうえで無視できないテーマです。特に、南アジア市場への関心が高まるなかで、同地域における中国の存在感の高まりは、企業戦略や投資判断の前提条件になりつつあります。
同時に、貿易の拡大がスリランカの産業多角化や雇用にどのような影響を与えるのか、また持続可能な成長とどのように両立していくのかを注視することも重要です。数字の大きさだけでなく、その質をどう評価するかが問われています。
今後の注目ポイント
2024年の貿易拡大と、2025年の中国・南アジア博覧会での主賓国としての参加は、中国とスリランカの関係が新たな段階に入っていることを示しています。これからの注目ポイントとして、次のような論点が挙げられます。
- スリランカから中国への輸出品目がどこまで多様化し、付加価値を高められるか
- モノの貿易だけでなく、サービスや観光、デジタル分野など新しい協力がどう広がるか
- 二国間の経済協力が、南アジア全体の安定と繁栄にどのようにつながっていくか
アジアの国際ニュースをフォローするうえで、中国とスリランカのパートナーシップは、今後も動向を追い続けたいテーマだといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








