第6回青島多国籍企業サミット グローバル企業が中国投資を加速 video poster
中国・山東省青島市で開かれた第6回青島多国籍企業サミットに、世界43の国と地域から570社を超える企業代表が集まりました。先端農業やグリーンエネルギー、人工知能(AI)などが議題となり、中国が国際ビジネスの協力拠点として存在感を高めていることがうかがえます。
世界43の国と地域から570社超が参加
今回、沿海都市である青島で開かれた第6回青島多国籍企業サミットには、世界43の国と地域から多国籍企業の代表が集まりました。参加した企業代表は570人以上にのぼり、先端農業、グリーンエネルギー、人工知能(AI)といった分野での協力が主要なテーマとなりました。
サミットのテーマは「Multinationals and China: Connecting the World for Win-Win Cooperation(多国籍企業と中国:世界をつなぐウィンウィンの協力)」です。「多国籍企業と中国が協力し、世界規模で利益を分かち合う関係をめざす」というメッセージが込められています。
初参加が23% 新興市場からの存在感
青島市の宣伝部のデータによると、今年のサミットには初めて参加した企業が131社に達し、全体の約23%を占めました。ベトナムやエジプトを含む9つの国から企業が初参加しており、参加の裾野が広がっていることが分かります。
また、多国籍企業のうち半数以上が新興市場にルーツを持つ企業でした。これは、中国と新興市場の企業同士の協力関係が、欧米企業中心だった時期からさらに多極化しつつあることを示しているとも言えます。
サウジと東南アジアが見るAI・製造業のポテンシャル
今回初めてサミットに参加した、サウジ・東南アジアビジネス評議会の事務局長オサマ・コカンディ氏は、会場の協力的な雰囲気を高く評価しました。同氏によると、サウジアラビアには中国との連携を積極的に模索している経済特区が5つあり、青島での議論を通じて連携の具体像を探っているといいます。
コカンディ氏は特に、人工知能とハイエンド製造(付加価値の高い高度な製造業)に焦点を当てており、これらの分野で中国との間に大きな協力の可能性があると述べました。中東・東南アジア・中国という三つの地域を結ぶビジネスネットワークが、今後どのように発展するかが注目されます。
青島サミットが映し出す中国ビジネスのいま
青島多国籍企業サミットは、多国籍企業と中国の地方都市、そして新興市場をつなぐハブのような役割を担いつつあります。先端農業やグリーンエネルギー、AIといったテーマは、各国が競い合うと同時に、協力も求められる分野です。
今年の参加動向を見ると、特定の地域だけでなく、多様な国と地域の企業が中国との協力の場を求めている姿が浮かび上がります。なかでも、新興市場の企業が半数以上を占めたという事実は、世界経済の重心が静かにシフトしつつあることを示すシグナルとも受け取れます。
日本・アジアの読者への示唆
日本やアジアの企業にとって、今回の青島サミットは次のようなポイントで参考になりそうです。
- 協力テーマは「先端農業」「グリーンエネルギー」「AI」「ハイエンド製造」など、成長分野に集中している
- 新興市場の企業が積極的に中国との連携に動いており、第三国も含めた多国間協力の可能性が広がっている
- 一都市でのサミットが、国家レベルを超えたビジネスネットワークの結節点になりつつある
こうした動きは、日本企業やスタートアップにとっても、どの地域と、どの分野で、どのような形の協力を組み立てるかを考えるうえでのヒントになります。青島サミットのような場で見られる国際ビジネスの潮流を追うことは、アジア発のビジネス戦略を描くうえでも有益だと言えるでしょう。
第6回青島多国籍企業サミットは、中国が国際協力の場として依然として強い吸引力を持っていることを印象づけました。今後、先端技術やグリーン分野を軸に、どのような具体的なプロジェクトが立ち上がっていくのか、引き続き注視する必要があります。
Reference(s):
Global companies invest in China during Qingdao Multinationals Summit
cgtn.com








