2025年中国・南アジア博覧会のハイライト:緑の貿易とデジタル協力
2025年も終盤に差し掛かった今、今年6月に中国南西部の雲南省昆明で開かれた第9回中国・南アジア博覧会(China-South Asia Expo)を振り返ります。国際ニュースとしても注目されたこの博覧会は、中国と南アジア、東南アジアの経済関係がどのように深まっているのかを映し出しました。
第9回中国・南アジア博覧会とは
第9回中国・南アジア博覧会は、2025年6月19日から24日まで、雲南省の省都・昆明で開催されました。会場には、73の国・地域と国際機関から、2500を超える出展者が集まりました。
このスケールからも、中国と南アジア、そして東南アジアの国々や地域が、経済面での結びつきを強めようとしていることがうかがえます。博覧会は、モノやサービス、技術を通じた交流の場として機能しました。
キーワード1:グリーントレード
今回の博覧会では、環境に配慮したグリーントレードが重要なテーマの一つとされました。グリーントレードとは、環境負荷の低い製品やサービス、再生可能エネルギー関連の取り組みなどを含む、持続可能な形の貿易を指します。
南アジアや東南アジアは、気候変動の影響を受けやすい一方で、経済成長が続く地域でもあります。そのなかで、成長と環境保護をどう両立させるかは共通の課題です。グリーントレードを前面に打ち出したことは、こうした課題を共有しながら協力の道を探る姿勢の表れと見ることもできます。
キーワード2:デジタルイノベーション
もう一つの柱となったのがデジタルイノベーションです。デジタル技術の活用は、国境を越えたビジネスを支える基盤になりつつあります。
たとえば一般的に、電子商取引やオンライン決済、クラウドサービスなどは、中小企業でも海外の顧客やパートナーとつながる手段になります。博覧会がデジタルイノベーションを前面に出したことは、こうした新しい取引や協力の形が、南アジアや東南アジアとの関係でも重要になっていることを示しています。
キーワード3:サービス分野での協力
サービス分野での協力も、今回の中国・南アジア博覧会の特徴として強調されました。サービス分野には、観光や金融、教育、医療など、モノではなく人や知識、時間をやり取りするビジネスが含まれます。
モノの貿易だけでなく、サービス分野でどこまで連携を深められるかは、地域全体のつながりを測る新しい指標になりつつあります。サービス協力が重視されたことは、経済関係がより立体的なものへと広がりつつあることを意味します。
中国と南・東南アジアの経済関係はどこへ向かうか
今回の博覧会は、中国と南アジア、東南アジアの経済関係が深まりつつあることを象徴的に示しました。グリーントレード、デジタルイノベーション、サービス協力という三つの柱は、今後の地域経済の方向性を示すキーワードともいえます。
今後この地域で、どのような共同プロジェクトやビジネスモデルが生まれていくのか。人や資本、データの流れがどのように変化していくのかは、日本にとっても無関係ではありません。
日本の読者が押さえておきたい視点
日本からこのニュースを見ると、次のような問いが浮かびます。
- グリーントレードを軸にした協力は、アジア全体の気候変動対策にどんな影響を与えるのか
- デジタル技術を通じた連携が進むことで、ビジネスや仕事のスタイルはどう変わっていくのか
- モノだけでなくサービス分野での協力が進むと、アジアの国や地域同士の関係はどう変化していくのか
2025年6月の中国・南アジア博覧会は、こうした変化の一端を映し出す国際ニュースでした。年末の今、アジアのつながりがどこに向かっているのかを考える手がかりとして、あらためて注目しておきたい動きだといえます。
Reference(s):
cgtn.com








