AIIB総裁が語る中国の台頭とインフラ投資の意味 video poster
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群(ジン・リーチュン)総裁が、中国の台頭とAIIBの役割について語りました。インフラ投資やグリーン技術への資金提供を通じて、各国とともに持続可能な発展を目指す中国の姿勢は、2025年のいま、国際ニュースとしても注目されています。
AIIBは何をめざしているのか
金総裁は、中国メディアのインタビューで、AIIBがインフラ建設と開発に特化していると説明しました。単に資金を貸し出すだけでなく、専門知識を共有し、環境に配慮したグリーン技術への資金提供を行うことで、各国の持続可能な発展を後押しすることが狙いだとしています。
ポイントとなるのは、AIIBが「一国だけの利益」ではなく、参加国とのパートナーシップを重視していると強調している点です。金総裁は、他国と協力しながらインフラを整備し、成長の果実を分かち合う枠組みとしてAIIBを位置づけています。
インフラとグリーン技術への投資が持つ意味
インフラ建設と開発は、経済成長の土台となる分野です。道路や鉄道、港湾、電力網などの整備は、企業活動や人の移動を支え、長期的な成長を可能にします。金総裁によれば、AIIBはそうしたインフラに重点的に資金を振り向けています。
さらに、グリーン技術への資金提供も重要な柱とされています。再生可能エネルギーや省エネ技術など、環境負荷を抑えつつ成長を目指す取り組みは、持続可能な開発に直結します。インフラ投資とグリーン技術支援を組み合わせることで、AIIBは環境面と経済面の両方から各国の発展を支える構図です。
中国の台頭を「安心材料」に変えるアプローチ
金総裁は、世界第2位の経済規模を持つ中国が、AIIBを通じて他国の発展を後押ししていると強調しました。中国は、他国と「共通の利益」を追求し、「人類が運命を共にする共同体」をめざす姿勢を示していると述べています。
こうした姿勢は、中国の台頭を不安ではなく「自国の発展とつながる機会」として捉えてもらうためのメッセージとも言えます。金総裁によれば、中国の成長の中に自国の発展の可能性を見いだせるような枠組みづくりが、AIIBの役割の一つと位置づけられています。
「共に発展する」モデルとしてのAIIB
インタビューの中で金総裁は、中国の台頭が他国にとって一つの「参考モデル」になりうるという見方も示しました。重要なのは、成長のプロセスを自国だけで抱え込まず、インフラやグリーン技術の分野で経験や資金を共有しながら、他国とともに発展しようとする姿勢です。
その意味で、AIIBは次のような特徴を持つモデルとして語られています。
- インフラ整備と開発に特化していること
- グリーン技術や持続可能な開発を重視していること
- 中国が中心となりつつも、他国とパートナーとして協力する枠組みであること
金総裁は、こうした取り組みが各国の安心感につながると述べています。自国の発展が、他国の発展と矛盾しないどころか、むしろ支える関係にある――というメッセージを打ち出すことで、中国の台頭をめぐる見方にも変化を促そうとしていると見ることができます。
これからの国際協力に何を問いかけるか
2025年の今、インフラ投資やグリーン技術は、多くの国にとって喫緊の課題です。AIIBと中国のアプローチは、「自国優先」と「国際協力」をどのように両立させるかという問いに、一つの答えを提示しているとも言えます。
金総裁が語った「共通の利益」や「人類の共通の未来」というキーワードは、単なるスローガンではなく、資金・技術・経験をどのように分かち合うかという具体的な設計と結びついたときに、初めて現実味を帯びます。
中国の台頭をめぐる議論はこれからも続きますが、AIIBを通じたインフラ投資と持続可能な開発の推進は、その議論を考えるうえで重要な視点の一つとなりそうです。読者のみなさんにとっても、「どのような協力のかたちが望ましいのか」を考えるきっかけになるニュースと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








