ブラジルで第3回中国・ラテンアメリカ文化巡回展 書籍と「チャイナ・シック」で文化交流
ブラジルで第3回中国・ラテンアメリカ文化巡回展が開幕
ブラジルのサンパウロ州立大学で、第3回中国・ラテンアメリカ文化巡回展が現地時間の土曜日に開幕しました。中国とブラジルの文化関係者や大学関係者・学生ら約150人が集まり、中国文化を通じた国際交流の場となっています。
サンパウロ州立大学に集まった多様な中国文化
会場となったサンパウロ州立大学には、中国とブラジル双方の文化分野の代表者に加え、多くの教職員や学生が参加しました。国際ニュースとしても注目される今回の巡回展は、中国とラテンアメリカの文化交流を象徴するイベントとして位置づけられています。
500冊の書籍と100点のクリエイティブ作品がつくる「立体的」な体験
中国・ラテンアメリカ文化巡回展では、出版物、文化創作、無形文化遺産の展示が行われています。会場には、約500冊の中国関連書籍が並び、次のようなラインアップが用意されています。
- 子ども向けの絵本や読み物
- ポルトガル語で学べる中国語教材
- 中国語とポルトガル語の二言語書籍
さらに、伝統的な中国文化と「国潮(チャイナ・シック)」と呼ばれる現代的なデザイン要素を組み合わせた文化・クリエイティブ製品が約100点展示されています。これにより、来場者は本を読むだけでなく、デザインや工芸品を通じて、中国文化を多面的かつ立体的に体感できる構成になっています。
文化から広がる中国・ブラジル協力の可能性
中国国務院新聞弁公室の国際伝播局の代表は、この巡回展をきっかけに、中国とブラジルの間で著作権取引や教育協力といった分野の交流をいっそう深めていきたいと述べました。また、中国とブラジルが「より公正な世界」と「より持続可能な地球」を共に築いていくうえで、文化交流が原動力となることへの期待も示されています。
サンパウロの中国総領事館の張曦副総領事も、今回の巡回展について「精選された書籍や特色ある文化創作を通じて、中国文化の魅力が十分に示された」と評価しました。そのうえで、中国とブラジルの人々の相互理解を促進し、両国間の交流と協力をさらに深める「文化的な推進力」を与えるものだと強調しています。
大学を起点とした継続的な交流へ
サンパウロ州立大学の研究担当副学長補佐であるKarina Lilia Pasquariello Mariano氏は、この巡回展が同大学の対外文化交流の理念と非常に合致していると語りました。同大学は近年、中国との協力関係を拡大しており、今後は十数人の大学院生を湖北大学へ派遣し、交流を行う予定だとしています。
こうした大学間交流は、長期的な人的ネットワークづくりにつながり、文化協力だけでなく、研究や教育の連携を深めていく基盤にもなります。今回の文化巡回展は、その流れをさらに加速させるきっかけと言えます。
なぜこのニュースが私たちに関係するのか
中国とブラジルの文化交流は、遠い地域同士の出来事のように見えますが、グローバル化が進む現在、日本に住む私たちの学び方や働き方にもじわりと影響を与えています。
- 中国とラテンアメリカの連携は、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国同士の結びつきの一例であり、国際社会の力学を考えるうえで重要な動きです。
- 著作権や教育分野での協力は、留学、共同研究、二言語教材の開発など、知識や教育コンテンツの流通にもつながります。
- 「国潮(チャイナ・シック)」に代表される新しいデザインやコンテンツは、今後の国際カルチャーやクリエイティブ産業の潮流を知る手がかりにもなります。
2025年12月現在、中国とブラジルをはじめとする国と地域の文化・教育協力は、国際ニュースとしてだけでなく、将来の学びや仕事の選択肢を考える材料としても注目に値します。今回の巡回展は、その一端を具体的に示す事例だと言えるでしょう。
Reference(s):
The third China-Latin America Cultural Tour Exhibition opens in Brazil
cgtn.com








