BRICS協力の現場から 通訳から橋をかける若手マネージャーの物語 video poster
2025年7月にブラジル・リオデジャネイロで第17回BRICS首脳会議が開かれました。BRICS協力の舞台裏では、中国企業の若い専門人材が、インフラ建設を通じて国と地域をつなぐ役割を担っています。
中国は世界各地のインフラプロジェクトを通じてBRICS協力を深めています。そこで重要な存在となっているのが、工事現場と会議室の両方を知る若手のビジネスパーソンです。
中国の建設企業CCECCでビジネスマネージャーを務めるダーウィン・ティオノさんも、その一人です。かつて海外の建設現場で通訳として働き、今は共同エンジニアリングプロジェクトを調整する立場で、国境を越えた協力を支えています。
通訳からビジネスマネージャーへ——言葉がひらいたキャリア
ダーウィンさんのキャリアの出発点は、海外建設現場での通訳でした。図面を前にした技術者同士のやり取り、安全管理に関する細かな確認、工程の調整など、現場では専門的で具体的な会話が絶えず飛び交います。
通訳は、単に言葉を置き換えるだけでは務まりません。相手の意図を先回りして理解し、文化や仕事の進め方の違いをさりげなく埋めていく力が求められます。ダーウィンさんは、こうした経験を通じて、
- 相手の立場に立って話を聞く姿勢
- 技術とビジネスの両方を理解する視点
- 多国籍のチームをつなぐコミュニケーション力
といったスキルを身につけていきました。これらは、後にビジネスマネージャーとしてプロジェクト全体を見渡す際の大きな土台になっています。
コンクリートが「つながり」に変わる瞬間
現在、ダーウィンさんはCCECCのビジネスマネージャーとして、各国のパートナーと共同で進めるエンジニアリングプロジェクトに携わっています。そこでは、橋や道路といった目に見える構造物だけでなく、人と人との信頼関係を築くことも重要な仕事です。
現地のパートナー企業や地域の人々との間で、文化やビジネス慣行の違いが表に出る場面も少なくありません。その調整役を担うのが、ダーウィンさんのような若い専門人材です。
- プロジェクトの方向性を共有し、合意をつくる
- 誤解を生みやすいポイントを事前に説明する
- 現場の声を本社や関係者に伝え、改善につなげる
こうした地道な積み重ねによって、コンクリートでできた構造物が、国と地域を結ぶ「橋」へと変わっていきます。英語のタイトルで表現されているように、まさに言葉から橋へとつながるプロセスです。
BRICS協力と若者のチャンス
BRICS協力の枠組みの中で進むインフラプロジェクトは、若い世代にとって新しいキャリアの可能性を広げています。通訳として現場に入り、やがてプロジェクト全体を見渡すマネージャーへと成長していくダーウィンさんの歩みは、その一つのモデルといえます。
こうした現場で若者が得られるのは、単なる海外勤務の経験だけではありません。
- 異なる国と地域の人々と協働する実践的な経験
- 語学、工学、ビジネスを組み合わせた複合的なスキル
- 地域社会の発展に長期的に関わる手応え
ダーウィンさんが出演する動画では、自身のキャリアを振り返りながら、BRICS協力の現場で若者がどのように文化をつなぎ、協力を具体的な成果へと変えていくのかが語られています。
画面の向こう側にある「国際ニュース」を自分ごとに
私たちは日々、スマートフォンで国際ニュースを追いかけていますが、その見出しの背後には、ダーウィンさんのように現場で動く一人ひとりのストーリーがあります。
言葉を学び、相手を理解しようとする姿勢から、橋や鉄道といったインフラを通じて地域をつなぐ役割へ。BRICS協力の舞台で活躍する若者の歩みは、国際協力にどのようなかたちで関わることができるのかを考えるヒントを与えてくれます。
国際ニュースを読むとき、そこに登場するプロジェクトの裏側で、どのような対話や調整が行われているのかを想像してみると、世界の見え方が少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
From words to bridges — One youth's journey in BRICS cooperation
cgtn.com








