コロンビアとウズベキスタンがBRICS新開発銀行に加盟 グローバルサウスの結束強まる
BRICS諸国が設立した新開発銀行(New Development Bank/NDB)が、今年7月にコロンビアとウズベキスタンの加盟を発表しました。グローバルサウスを掲げるNDBの動きは、国際金融の多極化を考えるうえで重要な一歩となりそうです。
コロンビアとウズベキスタンがNDBに正式加盟
今年7月5日、ブラジル・リオデジャネイロで行われた記者会見で、BRICS諸国が設立した新開発銀行(NDB)は、コロンビアとウズベキスタンを正式メンバーとして迎え入れたと発表しました。
NDBのジルマ・ルセフ総裁(元ブラジル大統領)は、同銀行が「グローバル・サウス(世界の新興国・開発途上国)」の利益に奉仕することを使命にしていると強調し、現在も追加の加盟申請を審査中だと明らかにしました。
BRICS新開発銀行(NDB)とは何か
新開発銀行(NDB)は、新興国グループのBRICSが設立した国際金融機関です。本部は中国・上海に置かれています。
主な役割は、インフラ(道路、電力、通信など)や持続可能な開発プロジェクトに資金を供給することです。対象はBRICS諸国だけでなく、その他の新興国や開発途上国にも広がっています。
NDBはまた、世界経済の成長を支えるために、他の金融機関と協調しながら資金調達や融資を行うことも重視しています。こうした動きを通じて、グローバルサウスの開発ニーズに応えようとしています。
なぜ今、加盟拡大なのか
今回のコロンビアとウズベキスタンの加盟は、NDBがより広い「グローバルサウス」の連携プラットフォームとして存在感を高めようとしている流れの中で位置づけられます。
- ラテンアメリカ(コロンビア)と中央アジア(ウズベキスタン)という異なる地域からの参加により、NDBの地理的な広がりが増す
- エネルギー、インフラ、デジタル化などの分野で、新興国間の協力プロジェクトが増える可能性がある
- 国際金融の「選択肢」を増やすことで、各国が自国の開発戦略に合った資金調達ルートを模索しやすくなる
ルセフ総裁が「追加の加盟申請を審査中」と述べたことからも、今後さらにメンバーが増える余地があることが示唆されています。
グローバルサウスと国際金融の多極化
コロンビアとウズベキスタンの加盟は、国際金融システムが一極集中から多極化へと少しずつシフトしている流れとも重なります。複数の開発銀行や地域機関が並存することで、各国はプロジェクトの内容や条件に応じて、より柔軟にパートナーを選べるようになります。
一方で、国際社会には、こうした新しい金融機関が既存の機関とどのように役割分担し、重複や競合ではなく協調を進められるかという課題もあります。NDBが他の金融機関と協力して「世界経済の成長を支える」としている点は、その意味で重要です。
日本とアジアの読者にとっての意味
日本やアジアの読者にとって、このニュースは少なくとも次の三つの視点から注目する価値があります。
- 新興国の「資金の流れ」を理解する手がかり
どの地域に、どのような開発資金が向かうのかは、将来の成長市場やビジネス機会を考えるうえで重要な指標になります。 - 国際ルールづくりへの関わり方
新しい金融機関が増えると、環境基準やガバナンス(統治)のルールづくりにも変化が生まれます。そこにどのような価値観が反映されるのかは、長期的な関心事です。 - グローバルサウスとの対話の必要性
コロンビアやウズベキスタンを含む多様な国々が、どのような開発課題や優先順位を持っているのかを知ることは、日本の外交やビジネス戦略を考えるうえでも欠かせません。
これからどこに注目すべきか
今後の焦点は、NDBがコロンビアとウズベキスタンでどのような具体的なプロジェクトを支援するか、そして加盟拡大がどこまで進むかです。
インフラやエネルギー、気候変動対策、デジタル分野など、グローバルサウスのニーズは多様です。今回の加盟をきっかけに、国際金融の地図がどのように塗り替わっていくのか、引き続き注視していく必要があります。
Reference(s):
Colombia & Uzbekistan join BRICS nations' New Development Bank
cgtn.com








