李強首相「中国経済は外部ショックに耐えられる」ブラジルで企業と意見交換
中国経済は外部ショックに耐えられると強調 李強首相がブラジルで発言
今週火曜日、中国の李強首相はブラジルで事業を展開する中国企業の代表らと会談し、中国経済はあらゆる外部ショックに耐え、長期的な安定成長を実現できると強調しました。国際ニュースとして、中国経済の先行きをどう見ているのか、そのメッセージが注目されています。
ブラジルでの会談 参加した中国企業と目的
会談には、ブラジルで活動する複数の中国企業の現地責任者が参加しました。具体的には、銀行や自動車、電力、再生可能エネルギー、食品、家電、監視カメラ、電力ケーブルなど、幅広い分野の企業が顔をそろえました。
李首相は、ここ数年で中国企業の海外進出のペースが加速し、国際的な事業運営能力が高まっていると指摘しました。そのうえで、こうした海外での活動が中国国内の経済を下支えする重要な役割を果たしていると述べました。
2025年の中国経済観 圧力の中でも「持ちこたえた」
李首相によると、今年の年初以降、中国経済はさまざまな圧力にさらされながらも「持ちこたえ」、持続的で前向きなモメンタムを維持しているといいます。
特に、今年前半については、中国の国内需要には依然として大きな潜在力があり、イノベーション分野でも明るい動きが見られたと説明しました。こうした点から、中国経済の成長には依然として強いレジリエンス(回復力)があるとの認識を示しました。
海外進出企業への支援強化 中国政府の具体的な方針
李首相は、中国経済は海外で活動する中国企業にとって「強固な支え」であり続けると述べ、中国政府として次のような支援を強化する方針を示しました。
- 経済・貿易協力のための各種メカニズムや協力プラットフォームの整備
- 海外ビジネスを一体的に支えるサービス体制(海外総合サービスシステム)の改善
- 政策相談、金融、信用保険、安全対策などの分野での政策支援の拡充
こうした取り組みにより、海外で事業を行う中国企業にとって、より安定し、事業展開がしやすい環境を整えるねらいがあります。
変化する国際環境 一方主義と保護主義の台頭
李首相は、現在の世界の経済・貿易情勢について、一方主義や保護主義の台頭、貿易・投資障壁の増加など、大きな変化が進んでいると指摘しました。
同時に、新たな技術革命と産業構造の転換が進行しており、企業にとってはリスクとチャンスが併存する局面だと位置づけています。国際ニュースとしても、技術革新と産業転換の波がビジネスにどのような影響を与えるのかは、引き続き重要な論点です。
中国企業へのメッセージ ブランド力と企画力を強化
こうした環境認識を踏まえ、李首相は中国企業に対し、次のような行動を求めました。
- 世界的なトレンドを見据え、主体的かつ先回りの行動を取ること
- 強いブランドを築き、中長期的な視点に立った事業計画を強化すること
- メイド・イン・チャイナ、クリエイテッド・イン・チャイナの国際競争力を高めること
単に価格や量だけで勝負するのではなく、ブランドや企画力を通じて世界市場でのプレゼンスを高めることが重視されているといえます。
ブラジルからラテンアメリカへ 現地市場を「深く耕す」戦略
李首相は、現地の消費者ニーズに合った製品やサービスを提供し、市場を「深く耕す」ことの重要性を強調しました。
特に、ブラジルをプラットフォームとして活用し、より広いラテンアメリカ市場への展開を目指すよう呼びかけました。単発の取引にとどまらず、地域全体を見据えた長期的な市場戦略が求められていると言えます。
法令順守と社会的責任 企業イメージのカギに
李首相は、海外で事業を行う中国企業に対し、現地の法律や規制、文化・慣習を尊重し、法令を順守した経営を行うことが不可欠だと強調しました。
あわせて、社会的責任を積極的に果たし、責任ある企業としてのイメージを築くべきだと述べました。企業イメージが投資や取引の判断に直結しやすい現在、ガバナンスとコンプライアンスの重要性を意識したメッセージといえます。
参加企業の姿勢 金融・エネルギー・農業などで事業拡大へ
会談に参加した中国企業側は、自社の強みや特色を生かしながら協力を強化し、多様な課題に効果的に対応していく姿勢を示しました。
今後も、金融、エネルギー、農業、科学技術イノベーションなどの分野でブラジルおよびラテンアメリカでのプレゼンスを拡大し、中国企業の海外での好ましいイメージを維持していくとしています。
また、中国とブラジル、そしてラテンアメリカの他の国々との間で、より緊密な経済・貿易関係を築き、相互利益とウィンウィンの結果を目指す考えを示しました。
日本の読者への示唆 国際ビジネスの共通課題として
今回の発言からは、中国政府が海外進出企業を通じて自国経済の安定と成長を図ろうとしている姿勢がうかがえます。外部環境が不透明さを増す中でも、企業の国際展開とイノベーションを成長の原動力に位置づけている点が特徴的です。
日本を含むアジアの企業にとっても、ラテンアメリカ市場の重視、現地ニーズに根ざした製品・サービス、法令順守と社会的責任の徹底など、共通する課題は少なくありません。今後、中国とブラジル、ラテンアメリカの経済関係がどのように進展していくのか、国際ニュースとして注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
Li Qiang: Chinese economy capable of withstanding any external shocks
cgtn.com








