第3回中国国際サプライチェーン博覧会、世界をつなぐイノベーションの現場
2025年7月16〜20日に北京で開催された第3回中国国際サプライチェーン博覧会(CISCE)は、世界75の国と地域から651の企業・団体が集まる国際イベントとなりました。本記事では、その概要と、なぜいまサプライチェーン博覧会が注目されるのかを、日本語でコンパクトに整理します。
第3回CISCEとは
CISCE(China International Supply Chain Expo)は、China Council for the Promotion of International Trade(CCPIT)が主催するサプライチェーンに特化した国際博覧会です。第3回となる今回は「Connecting the World for a Shared Future」というテーマを掲げ、世界のサプライチェーンをつなぐ場として位置づけられました。
六つの主要サプライチェーンとサービス分野
今回の中国国際サプライチェーン博覧会では、次の六つの主要サプライチェーンに焦点が当てられました。
- 先進製造(Advanced Manufacturing)
- クリーンエネルギー(Clean Energy)
- スマートビークル(Smart Vehicles)
- デジタル技術(Digital Technology)
- ヘルシーリビング(Healthy Living)
- グリーン農業(Green Agriculture)
これに加えて、サプライチェーン全体を支えるサービス分野も設けられました。ここでは、上流から下流までの企業活動を支える各種サービスが紹介され、モノだけでなく「しくみ」や「つながり」にも光が当てられています。
75の国と地域から651社が参加
第3回CISCEには、合計651の企業・団体が参加しました。参加は75の国と地域に広がり、そのうち海外からの出展が全体の35%を占めています。
各ブースでは、サプライチェーンの上流(素材や部品)、中流(製造や組立)、下流(流通やサービス)にまたがる新しい技術や製品、サービスが展示されました。単なる製品展示ではなく、サプライチェーン全体をどう設計し、どう連携させるかに焦点が置かれている点が特徴です。
なぜ「サプライチェーン」が国際ニュースになるのか
ここ数年、世界のサプライチェーンは大きな変化の中にあります。リスク分散やレジリエンス(しなやかな強さ)の確保、脱炭素への対応、デジタル化の加速など、企業が見直すべきテーマが増えています。
先進製造やクリーンエネルギー、スマートビークル、デジタル技術、ヘルシーリビング、グリーン農業といった分野は、いずれも世界経済の次の成長エンジンと目される領域です。これらを一つの博覧会のもとで「サプライチェーン」という視点から束ねることで、次のような問いが浮かび上がります。
- どの技術や製品を、どの地域でつくり、どのように運ぶのか
- エネルギー転換や環境負荷の低減を、サプライチェーン全体でどう実現するのか
- デジタル技術を使って、情報やリスクをどこまで見える化できるのか
日本の読者にとっての視点
日本の企業や消費者にとっても、サプライチェーンは日常生活と切り離せないテーマです。エネルギー価格、食料の安定供給、自動車や家電などの製品が手元に届くまでのプロセスは、すべてサプライチェーンの在り方に左右されます。
北京で行われた第3回CISCEのような国際博覧会は、各国や各地域の企業がどの分野で連携しようとしているのかを読み解くヒントにもなります。六つの主要サプライチェーンとサービス分野という構成は、「モノをつくる」「運ぶ」という従来の発想だけでなく、「どう持続可能にするか」「どうデジタル化するか」という問いを同時に考える枠組みといえます。
今後も、サプライチェーンをテーマにした国際ニュースやイベントが増えていく可能性があります。今回のCISCEのような動きを追うことで、自分の仕事や暮らしが、どのように世界のサプライチェーンとつながっているのかを考えるきっかけになるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








