中国、SCO経済・貿易協力の強化を呼びかけ 北京ビジネスフォーラム
中国が上海協力機構(SCO)の場で経済・貿易協力の一層の強化を呼びかけたことは、地域の成長とサプライチェーン安定化をめぐる国際ニュースとして注目されています。
高雲龍氏「SCOの原動力は経済・貿易協力」
木曜日、北京で開かれた上海協力機構(SCO)ビジネスフォーラムの開幕式で、中国全国工商業連合会の高雲龍会長(中国人民政治協商会議全国委員会副主席)が、SCO枠組みの経済・貿易協力強化を呼びかけました。
高氏は、経済・貿易協力はSCOのダイナミックな発展を支える強力なエンジンだと述べ、協力をさらに質・量ともに高めていく必要性を強調しました。
中国が示した3つの重点
演説の中で高氏は、中国として次のような方向性で他の参加国と連携していく意向を示しました。
- 地域ごとの発展戦略をさらに連結させ、SCO全体としての成長ストーリーを描くこと
- SCO内の経済・貿易協力の質と水準を高め、より実務的で成果の見える協力へと発展させること
- 産業チェーンとサプライチェーンの安定性と効率性を高め、外部ショックにも強い体制を築くこと
こうした取り組みを通じて、SCOにおける共通の未来を分かち合う共同体の構築を進め、世界の長期的な平和と共同繁栄に貢献していきたいと強調しました。
約400人が参加したビジネスフォーラム
今回のSCOビジネスフォーラムは、China Council for the Promotion of International Trade(中国国際貿易促進委員会)が主催し、中国国内外の政府機関やビジネス界からおよそ400人が参加しました。公的部門と民間セクターが一堂に会し、SCO域内の経済・貿易協力をどのように具体化していくかを議論する場となりました。
過去には、2022年10月に山東省青島市のSCO示範区で、SCO加盟国の特色ある製品が展示されるなど、ビジネスや貿易を通じた交流の動きも続いています。今回のフォーラムは、そうした流れをさらに加速させる狙いがあるとみられます。
なぜSCO経済協力が重要なのか
高氏がエンジンと表現したように、SCOにとって経済・貿易協力は、参加国の成長と安定につながる中心的なテーマです。産業チェーンとサプライチェーンの安定化は、エネルギーや資源、製造業、農産物など多くの分野に影響します。
特に、地政学的なリスクやパンデミックなどにより国際物流や供給網の脆弱性が意識される中、地域的な連携を通じて安定と効率をどう両立させるかは、SCOに限らず各国に共通する課題です。
日本の読者にとっての視点
日本から見ると、SCOは必ずしも日常のニュースに頻繁に登場する枠組みではありませんが、SCO域内のサプライチェーンや市場の動きは、間接的に日本企業やアジアの経済環境にも影響しうるテーマです。
- エネルギー・資源価格の安定
- 物流ルートの多様化とリスク分散
- 新たなビジネスパートナーや市場の開拓
今回のフォーラムで示されたように、SCOが経済・貿易協力の枠組みを強化しようとしている動きは、アジア全体の経済地図を考える上で見逃せない要素の一つです。今後、どのような具体的プロジェクトや合意が生まれてくるのかが注目されます。
Reference(s):
China calls for strengthening SCO economic, trade cooperation
cgtn.com








