中国李強総理が国内経済循環とNEV競争を協議
中国の李強・国務院総理が水曜日に開いた国務院常務会議で、国内経済循環の強化と新エネルギー車(NEV)市場の競争是正、さらに外国人の出入境規則の見直しなどが集中的に議論されました。本記事では、そのポイントを整理し、日本の読者にとっての意味を考えます。
李強総理が主宰した国務院常務会議
中国の李強・国務院総理は水曜日、国務院常務会議を主宰し、国内経済循環を強化するための重要な政策措置の実施状況を検討しました。あわせて、新エネルギー車(NEV)分野の市場秩序を整えるための措置や、外国人の出入境に関する規則の改正案も審議されています。
国内経済循環の強化:消費喚起と内需拡大
会議ではまず、国内経済循環を支える柱として、住民消費の底上げに焦点が当てられました。具体的には、次のような方針が示されています。
- 消費を押し上げる特別な取り組みの推進
- 消費財の買い替え(トレードイン)政策の改善
- 住民の多様な消費ニーズに応えるサービスの拡充
こうした措置を通じて、耐久消費財を含む幅広い分野で買い替え需要を喚起し、内需主導の成長を一段と強めることが狙いとされています。
新たな生産力と新サービスへの投資拡大
会議はまた、新たな質の高い生産力(new quality productive forces)や、新たに生まれつつあるサービス分野への投資拡大も呼びかけました。
これらへの投資を増やすことで、国内需要の潜在力を十分に引き出し、経済の新たな成長源を育てていく方針が示された形です。製造業だけでなく、サービス分野の高度化も含めた「新しい稼ぐ力」の強化が意識されています。
新エネルギー車市場の秩序ある競争へ
新エネルギー車(NEV)分野については、高品質な発展を促すと同時に、非合理的な競争を抑える必要性が強調されました。会議では、次のような方向性が打ち出されています。
- 市場秩序を守るための規制と監督の強化
- コスト調査や価格動向のモニタリングの強化
- 規律ある競争を維持する長期的な仕組みの整備
過度な値下げ競争などで市場が不安定になることを避けつつ、適切な競争を通じて産業全体の質を高めていく方向性が示されたと言えます。市場秩序の監督と価格情報の把握を強めることで、公正で持続可能な競争環境づくりを目指す構図です。
2024年中央予算の監査結果を踏まえた是正
会議では、2024年の中央予算およびその他の財政収支の執行状況に関する監査で指摘された問題について、その是正の進捗に関する報告も行われました。
監査で浮かび上がった課題に対し、初期的な是正措置がどこまで進んでいるのかを確認することで、財政運営の透明性や効率性を高める狙いがあるとみられます。予算の執行状況を丁寧に検証し、問題点を早期に修正するプロセスは、経済運営の信頼性を支える重要な要素です。
外国人の出入境規則の改正案を審議
さらに、外国人の出入境に関する規則の改正案も会議で審議され、承認されました。
改正案の詳細は今後の公表を待つ必要がありますが、ビジネスや観光、留学などで中国を訪れる人々にとって、制度環境がどのように変わるのかが注目されます。人の往来に関するルールは、経済活動や国際交流のあり方にも影響し得るため、その内容に関心が集まりそうです。
日本と世界への含意
国内経済循環の強化と新エネルギー車産業の競争ルール整備は、中国経済の構造や成長パターンに影響を与える可能性があります。内需拡大の動きは、貿易や投資の流れを通じて周辺国や世界経済にも波及し得ます。
新エネルギー車は、サプライチェーンや技術協力の面で多くの国や地域と結びついており、日本企業を含む新エネルギー車関連産業にとっても、今回示された方向性を丁寧に読み解くことが、中長期の戦略を考えるうえで重要になりそうです。
中国の政策動向を追うことは、世界経済や新しい産業の変化を理解する手がかりにもなります。国内経済循環と新エネルギー車市場の行方は、今後も注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
Premier Li chairs meeting on internal circulation, NEV competition
cgtn.com








