中国とマレーシアのビザなし渡航が正式開始 観光とビジネスはどう変わる?
中国とマレーシアの間で相互ビザ免除が正式に始まりました。2025年7月17日から、両国の一般旅券所持者は最長30日までビザなしで相手国を訪問できます。観光やビジネスの動きは、今後どう変わっていくのでしょうか。
何が変わったのか:中国・マレーシア相互ビザ免除のポイント
今回の相互ビザ免除は、2023年12月1日から1年以上続いた試行期間を経て、2025年7月17日(木)に正式に発効しました。中国とマレーシアの間を行き来する人にとって、入国手続きが大きく簡素化されます。
- 対象:両国の一般旅券(普通パスポート)所持者
- 1回の滞在期間:最長30日
- 180日間で合計90日まで滞在可能
- 目的:観光、短期のビジネス出張、親族訪問などの短期滞在
すでに制度は運用が始まっており、2025年後半にかけて、両国の人の往来がさらに活発になることが予想されます。
試行期間で見えた観光効果:マレーシアに380万人の中国人旅行者
中国・マレーシア間のビザなし渡航は、2023年12月1日から試行的に導入されていました。この試行期間中の2024年、マレーシアの統計では、中国からの観光客が380万人に達しました。
この結果、中国はASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国以外では、マレーシアにとって最大の観光客送出国となりました。ビザのハードルが下がることで、観光需要が一気に顕在化したことがうかがえます。
中国へのビザなし入国も急増
ビザなし渡航が増えているのは、マレーシア向けだけではありません。中国側の統計によると、2025年上半期にビザなしで中国に入国した外国人は1364万人に達し、すべての外国人入国者の71.2%を占めました。
ビザなし入国者数は、前年同期と比べて53.9%増加しています。中国の国家移民管理局によれば、中国は現在、158カ国と相互ビザ免除協定を結んでおり、ビザなしで訪れることができる国・地域の広がりが、こうした数字を支えています。
観光・ビジネス・留学への影響
中国とマレーシアの相互ビザ免除は、観光だけでなく、ビジネスや教育の分野にも影響を与えそうです。
- 観光:30日までのビザなし滞在が可能になったことで、週末を含む短期旅行や、複数都市を巡るアジア周遊旅行が計画しやすくなります。
- ビジネス:急な出張や現地での打ち合わせに対応しやすくなり、中小企業やスタートアップにとっても、渡航コスト(時間面・手続き面)の軽減が期待できます。
- 教育・交流:短期研修や交流プログラムの設計もしやすくなり、学生や若手社会人同士の往来が増える可能性があります。
制度を活用する際は、自分の滞在日数が「1回30日」「180日間で90日以内」の条件に収まっているかを意識することが大切です。
東南アジアと日本にとっての意味
中国とマレーシアのビザなし渡航は、東南アジアと東アジアを結ぶ人の流れをさらに太くする動きの一つといえます。観光やビジネスの中心が、よりネットワーク型に広がっていく可能性があります。
日本の読者にとっても、これは周辺地域でビザ政策の自由化が進んでいることを示すニュースです。今後、東南アジアを含むアジア全体で、人の移動をどうデザインしていくのかという視点が、より重要になっていきそうです。
これから注目したいポイント
- 中国とマレーシアの間の渡航者数が、正式な相互ビザ免除後にどこまで増えるのか
- 中国が結ぶ相互ビザ免除協定の相手国が、今後さらに広がるのか
- 東南アジアを中心とした観光・ビジネスのルートが、どのように変化していくのか
制度を利用して旅行や出張を計画する人は、最新の入国条件や必要書類について、各国当局の公式な案内を確認しておくと安心です。
Reference(s):
cgtn.com








