米国関税の逆風でも続く中国投資 北京サプライチェーン博で見えた現実 video poster
米国による対中関税が世界貿易に冷たい逆風をもたらすなか、中国市場に対する海外投資家の熱は冷めていません。現在、北京で開かれている中国国際サプライチェーン博覧会では、中国ビジネスへの投資意欲の強さが改めて浮かび上がっています。
関税の逆風と、揺るがない中国市場の魅力
米国の追加関税などの措置は、企業にとってコスト増や不確実性という形で重くのしかかっています。世界貿易全体にも冷え込みをもたらし、グローバルなサプライチェーンの見直しを迫る要因になっています。
それでもなお、中国市場に向けた投資の勢いが続いていることは注目に値します。北京の会場には、各国のビジネスリーダーや海外投資家が集まり、中国を軸としたサプライチェーンや協力の可能性を探っています。
なぜ投資意欲は衰えないのか
海外企業が関税の逆風にもかかわらず中国への投資を続ける背景には、いくつかの要素があるとみられます。
- 巨大な国内市場と中間層の存在
- 製造から物流まで整ったサプライチェーン
- デジタル化やグリーン技術など新分野でのビジネス機会
- 長期的な視点で見たときの成長ポテンシャル
短期的には関税や規制がリスクになりますが、多くの企業にとって、中国市場と結びついたサプライチェーンを維持・強化するメリットは依然として大きいと考えられます。
ビジネスリーダーが読む「逆風」と「チャンス」
会場に集う世界のビジネスリーダーは、現在の貿易環境を単なるマイナス要因としてではなく、戦略の再設計を迫るきっかけとして受け止めています。関税の影響を抑えつつ、中国との結びつきを維持するために、調達先の多様化や現地での研究開発拠点の強化など、さまざまな選択肢を検討しているとみられます。
重要なのは、「離れるか、とどまるか」という二択ではなく、「どうつながり方を再構築するか」という発想です。中国市場への投資意欲の強さは、そのような現実的で長期的な視点を映し出していると言えるでしょう。
日本の読者にとっての意味
日本企業や日本の投資家にとっても、今回の動きは無関係ではありません。サプライチェーンの再編が進むなかで、中国との連携をどう位置づけるかは、今後の競争力を左右するテーマになっています。
米国の関税政策という逆風が続く一方で、中国市場への投資熱が冷めないという現実は、世界のビジネスの重心がどこにあり、企業がどのような計算のもとで動いているのかを示しています。2025年の今、この動きをどう読み解き、自社やキャリアの戦略に落とし込むかが、日本の読者一人ひとりに問われています。
Reference(s):
US tariff headwinds fail to deter investment enthusiasm toward China
cgtn.com








