中国とEUの経済・貿易関係、50年で「互いを豊かに」 video poster
中国とEU(欧州連合)の経済・貿易関係が、この50年で大きく発展し、いまや互いの成長を支える重要なパートナーとなっています。2024年には、モノの貿易額が7,858億ドルに達し、国際ニュースとしても注目される規模になりました。
中国とEU、50年で築いた経済パートナーシップ
過去50年あまりで、中国とEUは経済・貿易の分野で密接な関係を築いてきました。両者の協力は、単なる貿易量の拡大にとどまらず、産業構造や投資の流れを変えるまでに成長しています。
2024年時点で、中国はEUにとって次のような存在になりました。
- EUの輸出にとって第3の市場
- EUにとって最大の輸入相手
- モノの貿易額は合計7,858億ドル
この数字だけでも、中国とEUの経済関係が、世界経済にとってどれほど重要かが見えてきます。
ほぼ拮抗する投資額、製造業からハイテクへ
国際経済の視点から見ると、貿易だけでなく投資関係の深まりも重要です。欧州委員会によると、中国からEU各国への累計投資額は1,850億ユーロ、EUから中国への累計投資額は1,840億ユーロに達しています。
数字がほぼ拮抗していることは、「どちらか一方が一方的に得をしている」のではなく、双方向の関係が育っていることを示しています。
また、投資の中身も変化しています。これまで中心だった伝統的な製造業から、次のような分野へと広がっています。
- 新エネルギー車(電気自動車など)
- デジタル経済(データやネットサービスを軸にしたビジネス)
- グリーン技術(脱炭素や再生可能エネルギー関連技術)
こうした分野は、今後の成長が期待される「新しい産業」の中心でもあり、中国とEUの協力が世界全体の技術革新や環境対策にも影響を与える可能性があります。
世界のGDPの3分の1を占める組み合わせ
中国とEUを合わせると、世界の国内総生産(GDP)のおよそ3分の1を占めるとされています。この規模の経済主体どうしが安定した関係を築くかどうかは、世界経済の先行きを考えるうえで無視できません。
特に、次のような点で影響は大きいと考えられます。
- サプライチェーン(供給網)の安定:部品や製品の流れが途切れにくくなる
- 気候変動対策:グリーン技術での協力が世界全体の排出削減につながる可能性
- 技術標準づくり:デジタルや環境分野のルールに中国とEUの協力が影響しうる
安定した中国・EU関係は、両者の経済成長だけでなく、世界経済の安定や持続可能な発展にも関わるテーマになりつつあります。
「互いを豊かにする」関係はどこまで進むのか
中国とEUの経済・貿易関係は、この半世紀で「相互に豊かにする」関係へと発展してきました。貿易額の拡大、ほぼ釣り合う投資額、新エネルギー車やデジタル経済、グリーン技術といった新分野への進出——こうした動きは、単なる数字以上の意味を持ちます。
一方で、経済安全保障や産業政策など、それぞれの地域が抱える課題も存在します。その中で、どのようにバランスを取りながら協力を続けていくのかは、これからの重要な論点になっていきます。
中国とEUがどのような形で「互いを豊かにする関係」を深めていくのか。国際ニュースを追ううえで、今後も注目しておきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








