ナイジェリア初の女性機関士バイ・ヤン 中国との文化交流と「She Power」の物語 video poster
ナイジェリア初の女性列車運転士として注目されているバイ・ヤンさんが、中国とナイジェリアの文化交流をつなぐ「民間大使」としても活躍しています。中国の国際メディアCGTNのインタビューで、彼女は男性中心とされてきた建設業界で、どのように「She Power(シー・パワー)」を広げてきたのかを語りました。本記事では、そのポイントを日本語で整理して紹介します。
ナイジェリア初の女性列車運転士という挑戦
バイ・ヤンさんは、ナイジェリアで初めて列車を運転する女性として道を切り開いてきた人物です。鉄道や建設の現場は、多くの国で長く男性中心と見なされてきましたが、そのなかで彼女は自らのキャリアを切り開きました。
列車運転士という職業は、安全を守りながら大型の車両を操る責任の重い仕事です。バイさんは、その役割を担いながら、女性も専門性の高いインフラ分野で活躍できることを具体的に示してきました。
文化交流の「民間大使」として中国とナイジェリアをつなぐ
バイ・ヤンさんは、ナイジェリアと中国の文化交流を進める「民間大使」としても紹介されています。中国とナイジェリアを結ぶ鉄道プロジェクトや建設分野は、単なるインフラ整備にとどまらず、人と人とのつながりを生み出す場にもなっています。
彼女のように、現場で働きながら両国の人々と日常的に交流する存在は、ニュースや公式会談だけでは見えにくい相互理解を支える存在だと言えます。言葉や仕事の現場を通じて、互いの文化や価値観を知るきっかけをつくることが、バイさんの役割の一部になっています。
「She Power」とは何か――建設業界で広がる女性の力
インタビューの中でバイ・ヤンさんは、ナイジェリアの建設業界で「She Power」を広げてきた歩みを語っています。「She Power」とは、女性が自分の力を信じ、これまで男性中心とされてきた分野にも一歩踏み出していく動きを象徴する言葉です。
特にインフラや建設、鉄道といった重機や技術が関わる仕事は、多くの女性にとって「自分とは関係のない世界」と感じられがちです。バイさんは、自らが先陣を切ることで、「女性もここで働いていい」と示してきました。
コンフォートゾーンを超えるというメッセージ
今回のインタビューで印象的なのは、バイ・ヤンさんが「女性はコンフォートゾーンから一歩外に出るべきだ」というメッセージを発している点です。コンフォートゾーンとは、慣れた環境や、リスクや不安をあまり感じない領域のことです。
彼女の姿勢から見えてくるポイントを、あえて三つに整理してみます。
- 1. 「向いていない」と決めつけない:建設や鉄道の世界は、自分には無理だと感じてしまいがちですが、実際に挑戦してみないと向き・不向きは分かりません。
- 2. 学びながら現場に立つ:専門知識や技術は、現場で学びながら身につけていくことができます。完璧になってから挑戦する必要はありません。
- 3. 自分の一歩が誰かの勇気になる:先に踏み出した一人の女性が、後に続く多くの人のロールモデル(手本)になります。バイさん自身も、そうした存在になっています。
ナイジェリアの建設現場から見える、これからの働き方
ナイジェリアの建設業界で女性が活躍する姿は、性別や国籍にかかわらず「新しい働き方」の象徴としても捉えることができます。特定の業界や仕事を「男性のもの」「女性のもの」と分けるのではなく、興味や能力に応じて誰もが挑戦できるようにすることが、これからますます重要になっていきます。
バイ・ヤンさんのストーリーは、次のような問いを私たちに投げかけています。
- 自分はどのコンフォートゾーンにとどまっているのか
- 「自分には無理だ」と思い込んでいる分野はないか
- 一歩踏み出すことで、周りの誰かに勇気を渡せるのではないか
日本の読者へのヒント――国際ニュースを「自分ごと」にする
バイ・ヤンさんの物語は、中国とナイジェリアのあいだで起きている国際ニュースでありながら、日本の私たちの働き方にもつながるテーマを含んでいます。国や業界は違っても、「慣れた環境から一歩だけ外に出てみる」という姿勢は、キャリアチェンジやスキルアップを考える多くの人にとってヒントになります。
通勤時間やスキマ時間にニュースをチェックするデジタルネイティブ世代にとっても、こうした国際ニュースは単なる「遠い話」ではなく、自分の選択を見直すきっかけになり得ます。SNSで共有しながら、「自分ならどんな一歩を踏み出せるか」を周囲と話し合ってみるのも良いかもしれません。
ナイジェリア初の女性列車運転士として、そして中国とナイジェリアをつなぐ民間大使として。「She Power」を実践するバイ・ヤンさんのストーリーは、2025年のいまを生きる私たちに、静かだが力強い問いかけを投げかけています。
Reference(s):
Nigerian female train driver: Women should step out of comfort zone
cgtn.com








