米国株はまちまち S&P500最高値とトランプ大統領の貿易合意
米国株式市場は最近の取引で、企業決算と新たな通商動向を織り込みながらまちまちの展開となりました。S&P500種株価指数は小幅高ながらも最高値を更新し、日本を含む世界の投資家にとって無視できない局面になっています。
ダウは上昇、ナスダックは反落 S&P500は最高値
現地時間の火曜日の取引では、米国株は指数ごとにまちまちの動きとなりました。
- ダウ工業株30種平均:0.4%高の44,502.44
- S&P500種株価指数:0.06%高の6,309.62で過去最高値を更新
- ナスダック総合指数:0.39%安の20,892.69
高値圏にあるハイテク株が売られたことで、ナスダックが重しとなる一方、より景気敏感とされる銘柄が多いダウは上昇しました。
ヘルスケアと不動産がけん引 ハイテクは下落
S&P500の11セクターのうち9セクターが上昇し、米国株の上昇の広がりを示しました。
- ヘルスケア:1.9%高
- 不動産:1.78%高
- 情報技術:1.08%安
- コミュニケーションサービス:0.31%安
金利動向に敏感な不動産やディフェンシブ(景気の影響を受けにくい)とされるヘルスケアが買われる一方、指数をけん引してきた大型ハイテク銘柄には利益確定の売りが出た形です。
トランプ大統領のフィリピンとの貿易合意が支え
序盤は売りが先行したものの、米国のトランプ大統領がフィリピンとの新たな貿易合意を発表したことが好感され、相場は下落幅を縮小しプラス圏に切り返しました。
この貿易合意は、米国とアジア諸国との通商関係の改善に向けた一歩として受け止められ、市場では国際貿易の先行き不透明感がいくらか和らいだとの見方が出ています。
決算シーズンは順調な滑り出し
米主要株価指数の動きを左右しているのが企業決算です。当時のデータによると、S&P500採用企業のうち88社が第2四半期の決算を発表し、そのうち82%超がアナリスト予想を上回ったと、調査会社ファクトセットが伝えています。
好調な決算は、米企業の収益力が依然として強いことを示しており、株式市場全体を下支えしているとみられます。一方で、期待値が高まるほど、今後の発表で市場予想を下回る企業が出た場合の株価変動が大きくなる可能性もあります。
次の焦点はアルファベットとテスラの決算
当時、投資家の関心は、水曜日に予定されていたアルファベット(グーグルの持ち株会社)と電気自動車大手テスラの決算発表に移っていました。両社は、米株市場をけん引してきたマグニフィセント・セブンと呼ばれる超大型ハイテク株グループの一角です。
これらの企業の決算内容は、ハイテク株全体の評価や米国株式市場のリスク選好姿勢に大きな影響を与える可能性があります。日本を含む世界の投資家にとっても、米国株の動きは為替や自国市場に波及しやすいため、引き続き注目が必要です。
日本の投資家にとっての意味
米国株は世界の金融市場のベンチマーク(基準)であり、その動きは日本株や為替相場にも直結します。S&P500が最高値を更新する一方で、ハイテク株に調整の動きが出ていることは、成長株とディフェンシブ株のバランスをどう取るかという投資戦略の見直しを促すシグナルともいえます。
短期的な値動きに一喜一憂するよりも、米企業の収益動向や通商政策の行方といった背景に目を向けることで、日々の国際ニュースを自分の投資判断やキャリア、ビジネスの視点につなげやすくなります。
Reference(s):
cgtn.com







