中国・「春の城」済南でスマート農業国際会議 2030年ゼロハンガーへ
中国の山東省済南市で、約300人の国内外の代表が集まり、スマート農業と国連の2030年「ゼロハンガー」目標をテーマに議論する国際会議が開かれました。自然豊かな「春の城」で、食料問題とテクノロジーをめぐる最新の国際ニュースが動き出しています。
「春の城」済南に集った300人の代表
中国の山東省にある済南市は、四季を通じて穏やかな気候と豊かな泉で知られ、「春の城」とも呼ばれています。この街に、中国各地と海外から約300人の代表が集結しました。会場には、国連食糧農業機関(FAO)の関係者や各国の閣僚クラスの参加者も顔をそろえ、農業と食料安全保障をめぐる経験や課題を共有しました。
キーワードは「見えない肥沃な畑」
今回の会議で共有されたキーワードの一つが「見えない肥沃な畑」です。目には見えないけれど、農業の生産性を支える土台をどう育てていくかという発想を示しています。土壌や水、作物の状態をデータとしてとらえ、分析や予測にもとづいて栽培方法を最適化していくスマート農業は、まさにこの「見えない畑」を豊かにする取り組みだといえます。
2030年「ゼロハンガー」へ残された時間
国連は2030年までに飢餓をなくす「ゼロハンガー」目標を掲げています。2025年の今、その期限まで残された時間は多くありません。会議では、食料不足や栄養格差に直面する国や地域の現状を踏まえつつ、収量の向上だけでなく、環境負荷を抑えながら安定的に食料を届けるための戦略が話し合われました。スマート農業を通じて「見えない肥沃な畑」を世界各地に広げていけるかが、ゼロハンガー達成の鍵となりそうです。
サイバーパンクな光景と農業の未来
会場には、特設の展示ゾーンも設けられました。そこでは、高品質な農産物とともに、最新のスマート農機が並びました。自然の色鮮やかな実りと、サイバーパンク作品を思わせる近未来的な機械のデザインが同じ空間に並ぶ様子は、アナログな農業とデジタル技術の融合そのものです。農村の風景が、データとアルゴリズムによって静かに変わりつつあることを象徴する場となりました。
日本の食卓にもつながるテーマ
一見すると遠い農業国際会議のニュースですが、ここで議論された内容は、日本の食卓やビジネスにもつながっています。天候不順や国際情勢の変化が続く中で、どのように安定して食料を確保し、持続可能な農業を実現するかは、日本でも共通の課題です。中国の「春の城」で交わされた対話や試みは、アジア全体、そして世界の食料システムを考えるうえで、これから注目すべき動きだといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com







