中国本土の2025年夏映画興行収入が50億元突破 ジュラシック・ワールドが牽引
2025年の夏映画シーズンで、中国本土の興行収入が前売り券を含めて50億元(約6億9700万ドル)を突破しました。中国本土の映画市場の勢いは、いま世界の映画ビジネスにどんなインパクトを与えているのでしょうか。
中国本土の2025年夏興行、前売り込みで50億元突破
興行収入データサイト「Maoyan」によると、2025年の夏映画シーズン(6月1日〜8月31日)について、中国本土の累計興行収入は、日曜日の午前11時19分時点で前売り券を含めて50億元(約6億9700万ドル)を超えました。
夏シーズン途中での50億元到達は、中国本土の映画市場の規模と、夏休みシーズンに向けた観客の期待の高さを示す数字といえます。
日別1億元超が10日連続、単日2億9300万元の新記録
Maoyanによれば、2025年の夏映画シーズンでは、日別の興行収入が10日連続で1億元(約1390万ドル)を上回りました。
特にその直前の土曜日には、1日だけで2億9300万元のチケット売り上げを記録し、今年の夏映画シーズンの単日最高記録を更新しました。上映作品の層が厚く、週末に観客が集中している様子がうかがえます。
興行収入ランキングの主役たち
2025年夏の中国本土映画市場をけん引しているのは、洋画・中国映画・日本のアニメが入り混じった多彩なラインナップです。上位作品は次の通りです。
- 「Jurassic World Rebirth」(ユニバーサル作品): 興行収入は5億4100万元に達し、ランキング首位となっています。人気シリーズの最新作として、大規模な視覚効果とスケール感で観客を集めました。
- 「The Lychee Road」: 中国のコメディ映画で、4億6800万元を記録し2位につけています。笑いやヒューマンドラマを前面に出した作品が、家族連れを含む幅広い観客に支持されているとみられます。
- 「Detective Conan: One-eyed Flashback」: 日本のアニメ映画も上位に入りました。長年続くシリーズの新作が、中国本土でも安定した人気を維持していることがうかがえます。
- 「She's Got No Name」: Peter Chan監督による犯罪ドラマで、シリアスなテーマと重厚な人間ドラマが特徴とされています。アクション中心ではない作品が一定の観客を獲得している点も注目されます。
- 「F1 The Movie」: Brad Pitt主演のスポーツ映画で、F1というモータースポーツの世界とスター俳優の組み合わせが話題を集めています。
シリーズものの大作、コメディ、日本のアニメ、犯罪ドラマ、スポーツ映画が並ぶランキングは、2025年の中国本土の観客の趣味嗜好がかなり多様化していることを示しています。
なぜ中国本土の映画市場が国際ニュースになるのか
中国本土の夏興行収入が50億元を超えたというニュースが国際的に報じられる背景には、いくつかの理由があります。
- 市場規模の大きさ: 観客数とスクリーン数の多さから、中国本土は世界有数の映画市場になっています。夏休みシーズンはその中でも特に重要な稼ぎ時です。
- 外国作品にとっての重要市場: 「Jurassic World Rebirth」や「F1 The Movie」のような作品にとって、中国本土での成績は、全世界の興行収入を左右する要素のひとつです。
- 多国籍ラインナップ: 中国の映画、日本のアニメ、ハリウッド作品が同じ土俵で競い合うことで、映画を通じた文化交流が自然に生まれています。
日本の視点:アニメと映画ビジネスへの示唆
日本の読者にとって注目したいのは、日本発のアニメ作品「Detective Conan: One-eyed Flashback」が上位に入っている点です。
- 日本のコンテンツが、中国本土の夏の主要ラインナップに定着している可能性があります。
- 海外市場での成功は、制作サイドにとって続編や関連作品への投資判断を後押しする材料にもなりえます。
- 中国本土での反応やファン層の広がりは、日本国内とは違った受け止められ方を知る手がかりにもなります。
また、コメディや犯罪ドラマ、スポーツ映画など、ジャンルの幅広さは、日本の配給会社やストリーミングサービスにとっても、今後どの作品をどのタイミングで日本の観客に届けるかを考えるヒントになりそうです。
まとめ:2025年夏、映画がつなぐアジアと世界
2025年の夏映画シーズンで、中国本土の興行収入が50億元を突破し、日別1億元超が10日続いたという事実は、同地域の映画市場の底堅さと拡大傾向を物語っています。
中国本土でのヒット作の中には、日本のアニメや国際的な大作も含まれており、映画が国境を越えて観客をつなぐプラットフォームとして機能していることが改めて浮き彫りになりました。
今後、2025年夏のヒット動向が、2026年以降の企画や配給戦略、そして日本での公開ラインナップにどのように反映されていくのか。国際ニュースとしての映画の動きから、引き続き目が離せません。
Reference(s):
cgtn.com







