米国株が下落 トランプ大統領の関税発動前に警戒感広がる
米国株式市場が関税をめぐる不透明感で下落したニュースを、日本語で分かりやすく整理します。トランプ大統領の関税発動を前に、投資家は何を警戒しているのでしょうか。
米国株、木曜の取引でそろって下落
現地時間の木曜日、米国株式市場はそろって下落して取引を終えました。投資家の関心は、ドナルド・トランプ米大統領が打ち出した関税の発動期限に集まり、様子見ムードが広がりました。
主要3指数の終値は次のとおりです。
- ダウ工業株30種平均:前日比330.3ドル(0.74%)安の4万4,130.98ドル
- S&P500種株価指数:23.51ポイント(0.37%)安の6,339.39
- ナスダック総合指数:7.23ポイント(0.03%)安の2万1,122.45
午前から昼過ぎにかけては一時プラス圏で推移する場面もありましたが、午後にかけて上げ幅を縮小し、最終的にはマイナス圏で取引を終えました。
セクター別では9業種が下落
S&P500を構成する11の主要セクターのうち、9セクターが下落しました。景気敏感株や金利に影響を受けやすい銘柄を中心に売りが優勢となりました。
- ヘルスケア:2.79%安と、主要セクターで最大の下げ
- 不動産:1.73%安
- コミュニケーション・サービス:2.08%高と、上昇率トップ
- 公益事業(ユーティリティー):0.59%高
ディフェンシブ(景気変動の影響を受けにくい)とされる公益事業や、一部の通信関連には買いが入り、関税発動を前に、相場の物色が守り重視に傾いたことをうかがわせます。
トランプ大統領が関税発動を正式に確認
株価が失速した大きなきっかけは、トランプ大統領が関税を金曜日に発動すると改めて表明したことです。
トランプ大統領は木曜日の取引時間中に、関税が金曜日から発効すると確認しました。このタイミングは、複数の新たな貿易協定が発効するスケジュールと重なっています。
さらに大統領は、メキシコとの間で適用している現行の関税率について、90日間の延長を行うと発表しました。
投資家の間では、関税発動が企業収益やサプライチェーン(供給網)、消費者物価に与える影響への懸念が強まり、利益確定売りやリスク回避の動きが広がったとみられます。
投資家が注目する3つのポイント
今回の動きから、今後の相場を考えるうえで押さえておきたい論点は次の3つです。
- 関税の具体的な対象と規模
どの品目にどの程度の税率がかかるのかによって、企業への影響が大きく変わります。 - 新たな貿易協定の中身
関税と同時に導入される貿易協定が、市場アクセスや企業活動にどのようなプラス・マイナスをもたらすのかが焦点です。 - メキシコとの関係
メキシコ向け関税の90日延長は、サプライチェーンの再編や自動車・製造業への影響をめぐる不透明感につながります。
日本の投資家・個人にとっての意味
米国株の動きや関税政策の変化は、日本の株式市場や為替レートにも影響を与えやすいテーマです。グローバルに投資をしている人ほど、今回のようなニュースをどのように解釈するかが重要になります。
- 短期的な値動きだけでなく、企業の業績見通しや貿易政策の方向性をセットで確認する
- 関税の影響を受けやすい業種(製造業、素材、輸送など)と比較的影響が小さい業種を分けて考える
- 一つのニュースに振り回されず、ポートフォリオ(資産全体)のリスク管理を意識する
今回の下落は、関税発動という具体的なイベントを前にした警戒感の表れです。当面は、米国の通商政策とそれに対する市場の反応が、国際ニュースとしても、投資判断においても重要なテーマであり続けそうです。
Reference(s):
cgtn.com








