浙江省、2025年上半期GDP5.8%増 全国平均を上回る成長 video poster
中国東部の経済大省・浙江省が、2025年上半期に前年同期比5.8%のGDP成長を達成し、主要指標で全国平均を上回りました。国内で4番目の規模となる4.5兆元の経済を抱える同省は、なぜここまで高い成長を維持できているのでしょうか。今年8月には、CGTNのシリーズ番組「China Up Close」が、都市と農村の調和が進む地域として、浙江省の衢州(Quzhou)、徳清(Deqing)、平湖(Pinghu)を取り上げています。本記事では、この動きの意味を日本語で整理します。
浙江省の主要指標が全国平均を上回る
2025年上半期、浙江省のGDPは前年同期比5.8%増となり、総額は約4.5兆元に達しました。この伸び率は全国水準を上回っており、同省は主要な経済指標で全国平均を上回るパフォーマンスを示しているとされています。また、GDP規模は全国で4位に位置づけられ、中国の中でも有数の経済拠点としての存在感を示しました。
こうした数字は、浙江省経済が2025年時点でも依然として高い成長力を持っていることを示すと同時に、地域ごとの成長格差や今後の持続可能性を考える手がかりにもなります。
経済大省・浙江省の位置づけ
浙江省は、中国東部の沿海に位置し、「中国で最もダイナミックな省の一つ」「主要な経済パワーハウス」として紹介されています。産業構造は地域ごとに異なるものの、省全体としては活発な企業活動と厚みのある市場を背景に成長してきた地域として語られています。
今回示された5.8%という成長率と4.5兆元という規模は、その「ダイナミックさ」が現在進行形の現象であることを裏づける数字とも言えます。全国4位というポジションも、同省が単なる地方の一行政区ではなく、中国全体の成長を支える重要なエンジンであることを物語っています。
CGTNが映した「都市と農村の調和」
2025年8月、CGTNのシリーズ「China Up Close」は、浙江省の衢州、徳清、平湖に焦点を当てました。番組では、これらの地域が「都市と農村のハーモニー(調和)」が進む場所として取り上げられています。
「都市と農村の調和」とは、一般に次のような状態を指します。
- 都市部と農村部の生活水準やインフラの格差が縮小していること
- 仕事や教育、医療などの機会が、都市だけでなく周辺地域にも広がっていること
- 経済成長と自然環境の保全、地域の暮らしやすさが両立していること
衢州・徳清・平湖がシリーズの舞台として選ばれたことは、浙江省の成長が大都市だけではなく、中小規模の都市やその周辺地域にも広がりつつある、というメッセージとして読むこともできます。
地方都市に注がれる視線
国際ニュースで取り上げられやすいのは、どうしても北京や上海などの大都市になりがちです。その中で、今回のシリーズが浙江省の複数の都市に光を当てたことは、中国本土の経済や社会の変化を「足元から」見る試みとも言えます。
地方都市や周辺地域の動きに注目することで、統計データだけでは伝わりにくい、人々の暮らしの変化や地域ごとの工夫が見えやすくなります。都市と農村の関係がどのように変わっていくのかを考えるうえでも、重要な視点です。
日本の読者にとっての意味
日本でも、地域間格差や地方創生、東京一極集中といったテーマが語られ続けています。浙江省のように全国平均を上回る成長を続ける地域が、都市と農村の調和に焦点を当てた取り組みとともに紹介されていることは、日本の読者にとってもいくつかの示唆を与えてくれます。
- 経済成長の数字だけでなく、その成長がどの地域に、どのような形で行き渡っているのかを見る重要性
- 国際ニュースを通じて、自国の地域政策や都市・農村のあり方を相対化して考える視点
- アジアの中で進む地域発展モデルの多様性を知り、自分なりの問いを持つこと
2025年12月の今、浙江省の上半期の成長実績や、衢州・徳清・平湖をめぐる報道は、中国経済のダイナミズムを知る手がかりであると同時に、「均衡ある地域発展とは何か」を私たち自身に問いかける素材にもなっています。ニュースをきっかけに、数字の裏側にあるストーリーや、人々の暮らしの変化にまで思いを巡らせてみると、日々の国際ニュースの見え方も少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








