浙江省Quzhou発「サツマイモ経済」 長江デルタの新しい地域戦略 video poster
中国・浙江省西部の都市Quzhouが、「サツマイモ経済」と呼ばれるユニークな取り組みで長江デルタ経済帯の成長を後押ししています。本記事では、Xu Yiさんとともに現地を歩きながら、その狙いと背景を日本語でわかりやすく整理します。
長江デルタ経済帯で高まる浙江省の存在感
長江デルタ経済帯は、中国東部の成長エンジンとして位置づけられています。その中で浙江省は、統合的で持続可能な経済モデルづくりを進める重要な地域として注目されています。
2025年現在、浙江省は他の省や都市と連携しながら、産業、交通、環境などを一体的に発展させる方向を打ち出しています。その具体的な一つのキーワードが「サツマイモ経済」です。
「サツマイモ経済」とは何か
サツマイモ経済という言葉は、サツマイモの根とつるのイメージから来ています。中心となる「根」がしっかりと張りながら、「つる」が四方に伸びていくように、核となる都市から周辺地域へと、産業や人材、サービスを波及させていく発想を指します。
Quzhouは、このサツマイモ経済の考え方を積極的に取り入れ、長江デルタ経済帯の中で自らの役割を明確にしようとしています。単に自市の成長だけを目指すのではなく、周辺地域と一体となって発展していくことを重視している点が特徴です。
Xu Yiと歩く、浙江省西部のまち
Xu Yiさんは、浙江省西部に位置する都市Quzhouを訪れ、「サツマイモ経済」がどのように息づいているのかを探りました。私たちもその視点に沿って、現地の変化を追体験してみましょう。
市の中心部から周辺地域へと目を向けると、「サツマイモ経済」の発想どおり、核となる都市と周辺エリアを結びつけようとする動きが感じられます。産業の連携、生活圏のつながり、環境への配慮など、さまざまな分野で地域全体の一体化が意識されています。
核となる都市と周辺地域をどうつなぐか
サツマイモ経済の発想では、Quzhouのような都市は「根」として機能します。教育や医療、行政サービスなどの基盤機能を都市に集約し、その効果を周辺地域にも行き渡らせるイメージです。これにより、中心都市と周辺地域が対立するのではなく、補い合う関係をめざします。
統合型・持続可能な経済モデルとしての意義
Quzhouのサツマイモ経済は、統合型で持続可能な経済モデルを志向する浙江省の取り組みと重なります。長江デルタ経済帯の中で、環境負荷を抑えつつ、地域ごとの強みを活かし、全体として成長していくための一つのアプローチといえます。
経済成長の量だけでなく、生活の質や環境とのバランスをどう取るかは、日本を含む多くの国と地域に共通する課題です。地方都市が広域経済圏の中でどのように役割を果たすのかという点で、Quzhouの試みは日本の地方創生にも通じるヒントを含んでいます。
日本の読者への問いかけ
地方から広域経済圏全体を底上げするサツマイモ経済の発想は、日本の地方都市にとっても示唆に富んでいます。例えば、次のような視点は、日本の地域政策やビジネス戦略を考えるうえでも参考になりそうです。
- 一つの都市だけではなく、周辺地域とセットで成長戦略を描く視点
- 経済成長と環境・暮らしの質を同時に考える統合的な発想
- 人の移動やデジタル技術を活かして、都市と周辺地域を結びつける工夫
Quzhouが進めるサツマイモ経済は、長江デルタ経済帯の国際ニュースとしてだけでなく、日本の私たち自身が「どのような地域の未来を望むのか」を考えるきっかけにもなりそうです。
これからのQuzhouとサツマイモ経済
浙江省の中でも、西部に位置するQuzhouがサツマイモ経済を通じて存在感を高めようとしていることは、長江デルタ経済帯のダイナミズムを象徴する動きといえます。
今後、Quzhouがどのように周辺地域との連携を深め、統合型・持続可能な経済モデルを具体化していくのか。Xu Yiさんの視点とともに、その変化を追うことは、アジアの地域経済の行方を考えるうえで重要になっていくでしょう。
Reference(s):
Quzhou in Zhejiang Province fuels growth of 'sweet potato economy'
cgtn.com








