中国のデジタル躍進5年 5GとAIを数字で読む国際ニュース
中国のデジタル発展がこの5年でどこまで進んだのか。5G基地局の数が5倍の455万局、ギガビットブロードバンド利用者が34倍の2億2600万人に増えたという最新データから、そのスピードと意味を日本語で分かりやすく整理します。アジアの国際ニュースを追ううえでも外せないトピックです。
数字で見る 2021〜2025年のデジタル躍進
中国では、2021年から2025年にかけてデジタル分野への投資と整備が加速しました。中国本土 中国 の動きを分析した中国の国際メディアCGTNによると、2025年6月末時点で次のような成果が示されています。
- 5G基地局の数はこの5年で5倍に増加し、合計455万局に到達
- ギガビットブロードバンド利用者は34倍に拡大し、2億2600万人に
- 中国の総計算能力は世界第2位の規模
- 世界全体のAI特許のうち約60パーセントを中国が保有
これらの数字だけでも、中国のデジタルインフラと技術開発が短期間で大きく進んだことが分かります。
5Gとギガビット通信 生活を支える超高速ネットワーク
5Gは、従来の携帯通信よりも高速で遅延の少ない通信規格です。455万局という基地局の規模は、都市部だけでなく地方にも高速通信を行き渡らせるための土台となります。
一方、ギガビットブロードバンドは、自宅やオフィスで1秒間にギガビット級のデータを送受信できる固定回線です。2025年6月末時点で2億2600万人が利用しているということは、高画質動画の視聴やオンライン会議、クラウドサービスの利用などが、より身近でストレスの少ないものになっていることを意味します。
5Gとギガビット回線の組み合わせにより、スマートシティや自動運転、オンライン教育、遠隔医療といった分野のサービスが生まれやすい環境が整いつつあると考えられます。
世界2位の計算力とAI特許6割 デジタル競争力の背景
インフラ面だけでなく、計算力とAI特許の面でも中国の存在感は高まっています。CGTNの分析によれば、中国の総計算能力は世界で2番目に大きく、AI分野の特許の約60パーセントが中国から出願されているとされています。
総計算能力とは、データセンターやスーパーコンピューターなどが持つ情報処理能力を合計したイメージです。規模が大きいほど、大量のデータ分析や生成AIの学習、産業向けシミュレーションなどを同時に高速でこなすことができます。
AI特許の比率が高いということは、アルゴリズムや応用技術などの研究開発が活発であることの表れです。特許そのものはまだビジネス化されていない段階も多いものの、今後の製品やサービスの種が数多く蓄積されているとも言えます。
日本と世界にとっての意味
中国本土のデジタル発展は、中国国内にとどまらず、アジアや世界のデジタル経済にも影響を与えます。5Gやギガビット回線、世界2位の計算力を背景に、新しいプラットフォームやサービスが生まれれば、越境的なビジネスやデータの流れも一段と活発になる可能性があります。
日本企業やスタートアップにとっても、中国の大規模なデジタル市場は、協業や競争の両面で避けて通れない存在です。例えば、AI技術を活用した製造、物流、金融、エンターテインメントなどの分野で、中国発のサービスやソリューションとどう向き合うかは、今後の重要なテーマになっていきます。
これからの5年を見るためのチェックポイント
2025年末に向かう今、過去5年の数字を振り返ることは、次の5年を考えるヒントにもなります。中国のデジタル発展を追ううえで、特に注目しておきたいポイントを整理します。
- インフラ整備から、どれだけ新しいサービスや産業が生まれるか
- AI特許の蓄積が、実際の製品や国際的なビジネスにどう結び付いていくか
- デジタル技術を巡る国際的なルールづくりや協力の枠組みに、中国がどのように関与していくか
5G基地局の5倍増、ギガビット利用者の34倍増、世界2位の計算力、AI特許6割という数字は、中国のデジタル戦略がすでに一定の成果を挙げていることを示しています。今後、こうした基盤がどのような形で私たちの日常やビジネスに影響してくるのか、引き続き丁寧に追っていく必要がありそうです。
Reference(s):
China's key digital achievements of the past five years in numbers
cgtn.com








