知識とテクノロジー共有が違いを越える 浙江農林大学留学生の視点 video poster
知識とテクノロジーの共有が生む「橋」
国際ニュースでは、対立や競争が目立ちやすい一方で、静かに世界をつなぐ力があります。それが、知識とテクノロジーの共有です。浙江農林大学で学ぶスーダン出身の留学生 Ruba Abuobaida Hassan Mohmed さんは、その力を次のように表現しました。
Knowledge and technology sharing bridges differences, fosters exchange, and creates prosperity ——知識とテクノロジーを分かち合うことは、違いを越え、交流を生み、豊かさをもたらす、というメッセージです。
浙江農林大学から見えるグローバルな教室
浙江農林大学のような高等教育機関には、スーダンをはじめ多くの国と地域から学生が集まります。キャンパスでは、専攻や背景の異なる学生が、講義や研究プロジェクトを通じて知識を共有し合っています。
Ruba さんの言葉が示しているのは、こうした日常の学び合いが、国境に関係なく共通の土台をつくるということです。専門知識やテクノロジーは、出身や宗教、言語の違いを超えて、同じ課題に向き合うための共通言語になり得ます。
なぜ知識とテクノロジーの共有が「違い」を越えるのか
2025年の今、世界はデジタル技術によってますますつながりつつありますが、その一方で分断や格差も指摘されています。そうした中で、知識とテクノロジーをどう共有するかは、国際社会の大きなテーマです。
Ruba さんのメッセージには、少なくとも三つのポイントが含まれているように見えます。
- 違いを問題ではなく資源に変える:異なる文化や経験を持つ人どうしが知識を共有すると、新しい発想や解決策が生まれやすくなります。
- 対話のきっかけをつくる:同じ技術や研究テーマに取り組むことで、対立しがちなテーマよりも前に、一緒に考える場が生まれます。
- 長期的な豊かさにつながる:テクノロジーの活用方法やノウハウが共有されることで、教育、産業、地域社会の発展に結びついていきます。
アフリカとアジアを結ぶ知のルート
スーダン出身の Ruba さんが、浙江農林大学というアジアのキャンパスで学んでいる事実そのものが、知識とテクノロジーの共有の象徴と言えます。アフリカとアジアのあいだで人と知識が行き来することで、新しい協力の可能性が広がります。
たとえば、農業や森林、環境分野のテクノロジーは、多くの国と地域が共通して直面する課題に関わります。気候変動への対応や食料安全保障など、国境を越えたテーマに対して、異なる地域の知見を組み合わせることが求められています。
私たち一人ひとりにできる知のシェア
Ruba さんの一言は、遠いキャンパスでの話のように聞こえるかもしれませんが、私たちの日常とも無関係ではありません。知識とテクノロジーの共有は、個人レベルでも実践できます。
- 学んだことをわかりやすく言語化し、周囲と共有する
- SNS で、信頼できる日本語ニュースや国際ニュースの解説を紹介する
- 異なる背景を持つ人の経験や視点に、意識的に耳を傾ける
こうした小さな積み重ねが、結果的に違いを越える橋になっていきます。Ruba さんの言葉は、知識とテクノロジーの共有が生み出す可能性を、改めて考えるきっかけを与えてくれます。
分断が語られがちな時代だからこそ、世界各地のキャンパスやオンライン空間で進む静かな協力の動きにも、目を向けていきたいところです。
Reference(s):
Knowledge sharing bridges differences and creates prosperity
cgtn.com








