標高2,200メートルの有機茶園と茶師Cao Aipingのバター茶物語 video poster
2025年のいま、高地の有機茶づくりが静かに注目を集めています。標高2,200メートルのYigong Tea Plantationで、茶師Cao Aipingさんが、霧と雪に包まれた茶葉を一杯のバター茶へと育てています。
霧に抱かれた高地の有機茶園、Yigong Tea Plantation
Nyingchiの山あいにあるYigong Tea Plantationは、標高2,200メートルに位置する有機茶園です。世界でも有数の高所にある有機茶園とされ、朝には霧がたちこめ、日中には強い日差しが差し込み、季節によっては雪も茶畑を白く染めます。
この厳しくも美しい環境の中で育つ茶葉は、朝の光と冷たい空気をたっぷりと浴びます。葉一枚一枚が、ゆっくりと時間をかけて育つことで、独特の風味と香りが生まれていきます。
茶師Cao Aipingさんの仕事「葉からバター茶まで」
Yigong Tea Plantationは、茶師Cao Aipingさんの暮らしと仕事の場でもあります。彼女は、朝日に濡れた茶葉や雪にさらされた葉を預かり、それを丁寧にお茶へと変えていきます。
朝は一枚の葉から始まる
一日の始まりは、茶畑に立ち、葉の状態を確かめるところからです。霧が少しずつ晴れていく中で、Caoさんは色つやや手触りから、その日に摘むべき葉を見極めます。高地の冷たい空気の中でゆっくり育った葉は、やわらかさと力強さを同時に秘めています。
摘み取られた茶葉は、かごに集められ、工房へ運ばれます。ここから先は、光や温度、時間との静かな対話です。茶葉を広げて乾かし、香りが立ち上がる瞬間を待つ。その一つひとつの工程に、Caoさんの経験と感覚が生かされています。
一杯のバター茶ができるまで
こうして仕上げられた茶葉は、やがてバター茶として楽しまれます。濃くいれたお茶に、バターのコクと温かさが重なり合い、体の芯から温めてくれる一杯になります。
高地の冷え込む朝や、長い一日の終わりに飲まれるバター茶は、単なる飲み物ではなく、暮らしを支える存在でもあります。Caoさんが茶葉一枚一枚に込めた手間と時間は、そのまま一杯のバター茶の安心感や満足感へとつながっていきます。
高地の有機茶が教えてくれること
有機栽培の茶園での仕事は、自然のリズムに合わせることでもあります。農薬や化学肥料にたよらず、環境の変化を読みながら茶葉を育てることは、手間がかかる一方で、土や水、空気と向き合う時間を増やします。
標高2,200メートルの茶園で生まれるバター茶の物語は、私たちが日常的に手にする飲み物が、どれだけ多くの時間と環境条件、そして人の技によって支えられているかを、静かに思い出させてくれます。
私たちの一杯を見つめ直すヒント
忙しい毎日の中で、コーヒーやお茶をなんとなく飲んでしまうことは少なくありません。しかし、遠く離れた高地の茶園で働く人々の姿を思い浮かべると、一杯の重みが少し変わって見えてきます。
- 飲み物の産地や栽培方法に、ふと目を向けてみる
- 有機や持続可能な生産という言葉の意味を、自分なりに調べてみる
- 一日のどこかで、ゆっくりと一杯を味わう時間を意識的につくる
Yigong Tea Plantationの茶葉から生まれるバター茶と、茶師Cao Aipingさんの仕事に想像をめぐらせてみることは、私たち自身の暮らし方や、これからの選び方を考える小さなきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








