中国、世界のエネルギー転換の「キードライバー」に 14次五カ年計画の進捗を国家能源局が説明
中国の国家能源局(National Energy Administration)は、14次五カ年計画(2021~2025年)のエネルギー関連目標が予定通り達成される見通しだと明らかにしました。グリーンかつ低炭素な発展を柱に、中国が世界のエネルギー転換を牽引する存在になっていることが改めて示された形です。
14次五カ年計画のエネルギー目標、「予定通り達成へ」
2025年8月26日、「14次五カ年計画を成功裏に完遂する」をテーマとした記者会見が開かれ、中国国家能源局の王鴻志局長がエネルギー政策の進捗を説明しました。14次五カ年計画は2021~2025年を対象としており、現在は最終年の段階にあります。
王局長によると、計画のアウトラインで掲げられた総合的なエネルギー生産能力や、非化石エネルギーの比率といった主要目標は「予定通り完了する」としています。また、グリーンで低炭素な発展への注力が国際社会の関心を集めており、中国は世界のエネルギー転換を支える重要な原動力になっていると強調しました。
5年間は「供給が十分で、最も速いグリーン転換の時期」
王局長は、14次五カ年計画期間の5年間を次のようなフェーズとして位置づけています。
- エネルギー供給が全体として十分であること
- グリーンかつ低炭素への転換がこれまでで最も速いこと
- エネルギー技術イノベーションで大きな突破があること
- エネルギー発展の原動力が継続的に強まること
エネルギー安全を維持しながら、脱炭素と技術革新を同時に進めることが、この5年間の特徴だと位置づけられています。
再生可能エネルギー比率、約60%へ拡大
会見では、中国における再生可能エネルギーの発電設備容量の比率についても具体的な見通しが示されました。王局長は、14次五カ年計画の期間中に、再生可能エネルギーの設備比率が約40%から約60%へと拡大すると述べました。
これは、太陽光や風力など非化石エネルギーの導入が一段と加速していることを意味し、中国がグローバルなエネルギー転換の中で存在感を高めていることをうかがわせます。
新エネルギー技術と装備で世界をリード
技術面について、王局長は「中国の新エネルギー関連装備は世界をリードする水準にある」と指摘しました。新エネルギー分野の特許件数は世界全体の40%超を占めるとされており、技術開発の厚みがうかがえます。
太陽光発電では、光起電力(フォトボルタイク)の変換効率が世界記録を更新し続けているほか、洋上風力発電で用いられる風車の単機容量も世界トップレベルにあると説明しました。さらに、ここ数年で新エネルギー貯蔵の規模が世界最大の水準にまで拡大したとし、蓄電技術の面でも優位性をアピールしました。
電力市場のプレーヤーは2020年の5倍に
市場の活力という観点でも、変化が進んでいます。中国の電力市場に登録された取引主体(企業など)の数は97万に達し、2020年時点の約5倍に増えたとされています。
プレーヤーが増えることで、市場メカニズムを通じた効率的な電力供給や、新技術・新ビジネスモデルの導入が進みやすくなります。制度・市場の両面からエネルギー転換を支える基盤を整えてきたことがうかがえます。
「中国の解決策」で世界のエネルギー転換を後押し
王局長は、14次五カ年計画が始まって以来、複雑に変化する国内外のエネルギー情勢の中で、中国は世界のエネルギー転換に対して「中国の解決策」を提供してきたと述べました。
グリーンで低炭素な発展、エネルギー安全の確保、技術イノベーション、市場の活性化を同時に追求するアプローチは、国際社会にとっても一つのモデルといえます。計画期間が終盤を迎える中、こうした取り組みがどのような具体的成果として表れていくのか、今後も国際ニュースとして注目されそうです。
Reference(s):
cgtn.com







