中国本土の映画興行収入が40ビリオン超え 2025年は昨年より3カ月早く
中国本土の映画興行収入が2025年に入り40ビリオン・ユアン(約56億ドル)を突破しました。昨年より3カ月早いペースで記録を達成し、中国映画市場の存在感が改めて浮き彫りになっています。
40ビリオン・ユアン突破は2024年より3カ月早く
China Media Group(中国メディアグループ)によると、2025年の中国本土の映画興行収入は、12月7日(日)時点で累計40ビリオン・ユアン(約56億ドル)に達しました。1ビリオンは10億を意味するため、規模の大きさがわかります。
この節目は2024年より3カ月早く達成されたとされ、映画市場の回復と拡大が加速していることを示しています。
国内作品がほぼ全体を占める構図
興行収入のうち、39.23ビリオン・ユアンが国内作品によるもので、全体のほとんどを占めています。観客動員は延べ9億人を超え、多くの人が劇場に足を運んだことがうかがえます。
中国本土の観客にとって、歴史、伝統文化、現代社会をテーマにした作品が引き続き支持を集めているとみられます。
海外公開も着実に拡大
海外での興行も存在感を増しています。報道によれば、海外での興行収入は累計で7億7,000万ユアンを超えました。その原動力となったのが、アニメ作品の「Ne Zha 2(哪吒2)」と、第二次世界大戦期の1937年南京事件を描いた「Dead to Rights」です。
「Ne Zha 2」は、中国の古典的な伝説である哪吒(ネザ)を新たに解釈したアニメーション作品で、前作に続き国際市場でも関心を集めています。「Dead to Rights」は、戦争の記憶と人間の尊厳をテーマにした作品で、歴史を扱う映画が海外の観客にも受け止められていることを示しています。
記録的な2025年夏シーズン
2025年の夏映画シーズン(6月1日〜8月31日)も好調でした。8月末までに、夏シーズンだけで11.64ビリオン・ユアンの興行収入を記録しています。
上位作品には、前述の「Dead to Rights」に加え、以下のような多様なラインナップが並びました。
- 「Nobody」:人気アニメシリーズ「Yao-Chinese Folktales」を原作としたスピンオフ作品。
- 「The Shadow's Edge」:ジャッキー・チェンが出演するクライムアクション。
- 「The Lychee Road」:唐代を舞台にした人間ドラマで、コメディアンのDa Pengが主演。
- 「Jurassic World Rebirth」:ユニバーサル・スタジオの人気フランチャイズ最新作。
アニメ、歴史ドラマ、アクション、ハリウッド大作と、ジャンルの幅広さが観客層の広がりにつながっていると考えられます。
日本の観客にとっての意味
中国本土の映画興行収入の伸びは、日本の映画ファンや配信サービスのラインナップにも影響を与える可能性があります。話題作が今後、日本でも劇場公開されたり、動画配信サービスで提供されたりするケースが増えるかもしれません。
特に、伝統的な物語を大胆に再解釈したアニメーションや、歴史をテーマにした作品は、日本の観客にとっても新しい視点を与えてくれるジャンルです。急成長する隣国の映画市場を追いかけることは、世界のエンターテインメントの流れを理解するうえでも役立つでしょう。
これからの注目ポイント
2025年も残りわずかとなるなか、年末の大型作品の動向次第では、年間興行収入がさらに伸びる可能性があります。
- どこまで数字が伸びるのか
- 海外でヒットする中国映画のジャンルがどう変化するのか
- 配信と劇場公開のバランスがどうシフトしていくのか
こうした点を追いながら、中国本土の映画市場の動きを見ていくと、アジアのエンターテインメント全体の潮流も見えやすくなります。
Reference(s):
cgtn.com








