外国資本が中国の資本市場に回帰 国際ニュース解説
2025年12月現在、中国の資本市場に外国資本が本格的に戻りつつあります。2025年初夏以降、海外からの資金流入が続き、中国の株式や債券への見方が変わりつつあります。
初夏から続く「資金のUターン」
これまで中国市場から資金が流出する期間が長く続いていましたが、今年初夏からは流れが逆転し、外国資本の流入が持続しているとされています。
複数の海外金融機関が、この動きを確認しています。
- モルガン・スタンレーは、6月と7月に2カ月連続で中国市場への資金流入が続いたと指摘し、夏以降も海外資本の流入ペースがさらに加速する可能性があるとみています。
- 野村証券は、新興国株ファンドが7月にインド株への配分を大きく減らす一方で、中国や韓国などの市場への投資比率を高めたと分析しています。
- ハーミテージ・キャピタルは、足元の上昇相場は「始まりに過ぎない」と強気の見方を示し、世界的な株価反発の流れの中で国際資本が中国市場に戻ってきているとみています。
なぜ今、中国の資本市場に注目が集まるのか
海外の機関投資家が中国の資本市場に対して楽観的な見方を強めている背景には、いくつかの要因があります。
第一に、中国の金融市場の対外開放が続いていることです。市場へのアクセスが広がることで、国際投資家にとって投資しやすい環境が整いつつあります。
第二に、規制の方向性やルールがより明確になりつつあると受け止められている点です。制度面の不透明感が和らぐことで、中長期の資金も入りやすくなります。
第三に、バリュエーション(株価の割安度)が依然として魅力的だと判断されていることです。ハーミテージ・キャピタルは、中国株の現在の水準は依然として割安であり、上昇余地があるとの見方を示しています。
国際資本のシフトが示すもの
野村証券の分析によれば、2025年7月には新興国株ファンドがインド株の比率を減らし、中国や韓国など他の市場へのエクスポージャー(投資比率)を高めています。これは、新興国の中での資金配分が見直され、中国市場の相対的な魅力が再評価されていることを示唆します。
モルガン・スタンレーが指摘するように、夏以降も中国市場への資金流入が加速するとの見方が広がれば、国際的な資金の流れは今後さらに中国に向かう可能性があります。
投資家が押さえておきたいポイント
こうした動きは、日本を含むアジアの投資家にとっても無視できない変化です。特に次のような点が注目されます。
- 国際ニュースとして、中国の資本市場が再び世界の資金を引きつけていること
- 新興国全体ではなく、中国や韓国といった市場ごとの選別が強まっていること
- 中国の金融市場の開放と規制の明確化が、海外資本にとって重要な決め手になっていること
もちろん、どの市場にも価格変動などのリスクはつきものです。それでも、外国資本が再び中国市場に戻りつつあるという事実は、2025年後半の国際金融の流れを読み解く上で、重要なサインの一つと言えます。
今後も、海外投資家の動きや各国・地域の資金配分の変化を追うことで、中国の資本市場が世界の中でどのような位置づけを再構築していくのかを見ていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








