中国・江南の古鎮で漢服ボート競漕 Majiuが観光地として脚光 video poster
中国本土・浙江省の江南古鎮Majiu(マジウ)で、ボート競漕と伝統衣装「漢服(Hanfu)」を組み合わせたユニークなイベントが注目を集めています。かつては江南の古い交易ルートの静かな中継地だったこの川沿いの町が、いま中国各地や海外からの訪問者を引き寄せ始めています。
江南古鎮Majiu 「静かな中継地」からにぎわう水辺の町へ
Majiuは、浙江省にある江南地方の古い町で、長いあいだ旧・江南交易ルートの静かな立ち寄り地点だったとされています。そのMajiuで、近ごろボート競漕というスポーツが「町の空気」を変えつつあります。
川沿いの景観を舞台にしたボート競漕は、地元の人びとだけでなく観光客も巻き込みながら、町全体に新しい活気を生み出しています。記事タイトルがうたう「Paddling to prosperity(豊かさへとオールをこぐ)」という表現は、こうした変化を象徴していると言えます。
漢服をまとい、オールをこぐ――伝統文化とスポーツの出会い
今回注目されたのは、単なるボートレースではなく、参加者が漢服をまとってオールをこぐというスタイルです。漢服は、歴史的な中国の衣装スタイルを現代的に楽しむムーブメントとして広がっているファッションでもあります。
水面に映える色鮮やかな漢服と、古鎮の街並み。スポーツイベントでありながら、伝統文化の「ライブパフォーマンス」のような体験でもあり、訪問者にとっては写真や動画で切り取りたくなる光景が続きます。こうした「観て楽しい」「撮って楽しい」演出は、SNS時代の観光コンテンツとしても強みになりつつあります。
CGTN記者と国際記者団が参加 「China Up Close」が見たMajiu
このボートイベントには、中国国際テレビ局CGTNの記者・何菁怡(He Jingyi)さんが、漢服姿で参加しました。彼女は、海外メディアの記者たちとともに「China Up Close」ジャーニーの一環としてMajiuを訪れ、ボート競漕に挑戦しました。
「China Up Close」は、国際記者が現地を訪れ、地域の物語を自ら体験しながら取材するスタイルの企画です。Majiuのケースでは、
- 江南の古鎮という舞台
- 漢服という伝統文化
- ボート競漕というスポーツ
という三つの要素が組み合わさり、「いま中国本土の地方都市で何が起きているのか」を、視覚的にも分かりやすく伝える場となりました。
地域のにぎわいづくりとしての「水上スポーツ×文化」
Majiuの事例が示しているのは、地方の小さな町でも、スポーツと文化を掛け合わせることで新しいにぎわいが生まれうるということです。特に水辺の町にとって、ボート競漕のような水上スポーツは、景観と相性の良いコンテンツになりやすいと言えます。
観光や地域づくりという視点から見ると、
- 「見るだけ」ではなく体験してもらうイベントにする
- 伝統衣装や歴史的な街並みなど、その土地ならではの要素を組み込む
- 国内外のメディアやインフルエンサーに実際に参加してもらう
といった工夫が、町の魅力を広く伝えるきっかけになっていることが分かります。
日本の読者にとってのヒント
川沿いの古い町にスポーツと伝統文化を持ち込み、新たな表情を引き出そうとするMajiuの試みは、日本の地域づくりにも通じる部分があります。地方都市や歴史ある町並みを持つ地域にとって、
- 「その場所ならでは」のストーリーをどう体験として設計するか
- どのように国内外の視点を招き入れるか
といった問いを考えるきっかけになりそうです。
江南古鎮Majiuでの漢服ボート競漕は、2025年のいま、スポーツと文化、そして国際的な交流が交わる一つの縮図として、静かな川辺の町から新しい物語を発信しています。
Reference(s):
Paddling to prosperity: Rowing in Hanfu through ancient Chinese town
cgtn.com








