CGTN世論調査:中国の開放とCIFTISが示す世界経済のチャンス
CGTN世論調査:中国の開放とCIFTISが示す世界経済のチャンス
中国の開放戦略とサービス貿易の拡大に、世界のネットユーザーが何を期待しているのか。CGTNが実施した国際世論調査からは、中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)を通じて「機会を分かち合い、ウィンウィンを実現したい」という強いニーズが浮かび上がっています。
世界が注目する中国の開放戦略
仮想形式で行われたBRICS首脳会議で、習近平国家主席は「各国の発展は、開放と協力に支えられた国際環境に依存しており、誰も自分だけ孤立した島に閉じこもることはできない」と強調しました。中国は、開かれた世界経済を重視する姿勢を改めて示しています。
こうしたメッセージの具体的な舞台となるのが、中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)です。高度な対外開放を進める中国に、世界が参加するための重要なプラットフォームとして位置づけられています。
CIFTISとは?世界最大級のサービス貿易フェア
CIFTISは、サービス貿易の分野で世界最大規模の総合展示会とされており、今年の開催でも大規模な国際参加が予定されています。
- 参加予定の国・国際機関:70以上
- 対面で出展する企業:約2,000社
- うちフォーチュン・グローバル500企業や業界のリーディング企業:約500社
中国市場と世界の企業、さらに国際機関が一堂に会することで、サービス貿易の新しいトレンドやビジネスモデルが共有される場となっています。
世論調査が示す世界の期待
CGTNが世界のネットユーザーを対象に実施した世論調査では、今年のCIFTISに対する関心の高さが数字ではっきりと表れました。
- 今年のCIFTISを「楽しみにしている」:93.2%
- CIFTISは世界のサービス貿易の「重要なプラットフォーム」になった:89.0%
- 特に一帯一路パートナー国、中小企業やスタートアップにとって、中国市場への貴重なチャンスを提供している:93.8%
回答者の多くは、開放を通じてチャンスを分かち合い、相互利益とウィンウィンの結果を実現したいと考えており、停滞感のある世界経済に活力を注入する場としてCIFTISを評価しています。
数字でみる中国のサービス貿易と開放
中国のサービス貿易は、足元の統計でも拡大基調が示されています。調査によれば、今年上半期の中国のサービス輸出入総額は約5,420億米ドルに達し、前年同期比で8%増加し、同時期として過去最高を記録しました。
こうした動きとCIFTISの役割について、回答者は次のように評価しています。
- 中国はCIFTISを通じて市場機会を積極的に共有し、国内需要のポテンシャルを世界と分かち合う成長エンジンへと転換している:94.2%
- CIFTISは中国の開放・イノベーション・協力を象徴する重要なプラットフォームとして、サービス消費の拡大にプラスの役割を果たしている:91.2%
- 中国の開放は、製造業やモノの貿易中心から、ルール・制度・管理・基準といった「制度型開放」へとシフトしており、サービス産業の国際標準との整合に役立っている:92.7%
モノからサービスへ、そして制度面の開放へ——という方向性を、国際的なネットユーザーも注視していることがうかがえます。
デジタル貿易とAIが広げる新しい需要
今年のCIFTISでは、デジタル貿易など最先端分野が一つの大きなテーマになっています。国内外の企業が最新のイノベーションを披露し、アイデアを交換し、新たな協力の可能性を探る場になるとされています。
調査では、84.4%の回答者が、今年のCIFTISにおける技術面・インテリジェント分野での応用に注目していると回答しました。特に、人工知能(AI)をはじめとするデジタルツールがサービス産業を高度化し、新たな需要やビジネスチャンスを生み出すと期待されています。
鈍い世界景気の中で示される「安定感」
世界の経済回復が鈍いとされるなかで、回答者は中国が毎年CIFTISを開催していることに、安定したメッセージを見ると答えています。
- 世界の新しい経済・貿易の構図に、中国が積極的に関与し、影響力を発揮していく決意を示している:91.4%
- 中国がサービス分野の市場アクセスをいっそう緩和し、財政・金融・手続き面の支援措置を通じてサービス輸出を促進し、政策環境を改善していることは、サービス貿易への投資と消費をさらに押し上げる:91.2%
- 中国の継続的な高度対外開放は、試練に直面する世界経済にとって、貴重な「確実性」と「安定性」を提供している:91.6%
不透明感の強い国際環境の中で、一定の方向性と予見可能性を示す取り組みとして、CIFTISと中国の開放戦略が受け止められていることが分かります。
日本を含む各国にとっての含意
CIFTISやサービス貿易をめぐる動きは、日本を含む各国の企業や政策担当者にとっても無関係ではありません。回答者の見方を踏まえると、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- 巨大なサービス市場へのアクセス:多くの回答者が、中小企業やスタートアップにとってもCIFTISが中国市場への重要な入り口になっているとみています。
- 制度型開放との向き合い方:ルールや基準の整合が進めば、サービス分野での国際競争と協力の条件も変化していきます。
- デジタル・AI分野での協力余地:デジタル貿易やAIを軸にしたサービスの高度化は、国境を超えた協業の余地を広げる可能性があります。
世界のプレーヤーがこうした変化をどう捉え、自らの戦略に組み込むのかが、今後の重要なテーマになりそうです。
調査の位置づけと読み手への問い
今回の世論調査は、CGTNの英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の各プラットフォームで実施され、24時間で4,995人の海外ネットユーザーが回答しました。短期間に集約されたオンライン世論として、中国の開放政策やCIFTISへの期待の一端を示しています。
サービス貿易の拡大、デジタル技術やAIの活用、制度型開放へのシフト——これらは、どれも一国だけでは完結しないテーマです。今回の調査結果を手がかりに、自分ならどの分野でどんなチャンスを見いだすのか、どのようなリスクと向き合うべきかを考えるきっかけにできそうです。
開放と協力をめぐる動きが加速するなかで、日本語で国際ニュースを追う私たち一人ひとりにとっても、世界の変化を自分ごととして捉え直すタイミングが来ているのかもしれません。
Reference(s):
CGTN poll: Share opportunities and achieve win-win through openness
cgtn.com







