国際ニュース:中国・北京で2025年CIFTISが閉幕 デジタル貿易で900件超の成果
中国・北京で開催されていた2025年の中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が閉幕し、サービス貿易やデジタル貿易の分野で900件を超える合意がまとまりました。急速に拡大するサービス貿易の現状とデジタル技術の最前線が一度に見える国際ニュースです。
北京で2025年CIFTISが閉幕 900件超の合意
2025年の中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)は、中国・北京の首鋼パークで先日閉幕しました。建設、情報技術、金融など多様な分野で、合計900件を超える協力合意が締結され、サービス貿易とデジタル貿易の活発さを印象づけました。
会場には、世界60を超える国と20以上の国際機関から参加があり、サービス貿易をめぐる国際的なネットワークづくりの場として存在感を示しました。
デジタルイノベーションが主役に
今回のCIFTISでは、とくにデジタル分野のイノベーションが前面に出ました。フォーチュン・グローバル500企業やユニコーン企業、業界をリードする企業が、人工知能(AI)、フィンテック(金融とITの融合)、ヘルスケア、グリーン技術といった分野で198件の成果を発表しました。
そのうち109件は新製品として公開され、精密医療、超高精細の映像技術、フォトニック量子コンピューター、バイオニック細胞センサーなど、次世代技術の具体的な姿が示されています。
中国商務省サービス貿易・商務サービス司の朱光耀氏は、CIFTISの役割について、開発を促進し、さらなる開放とイノベーションを進めるためのプラットフォームとして活用していく考えを示し、今回得られた成果とコンセンサスを具体的な取り組みにつなげていく方針を強調しました。
国際参加とオンライン連携の広がり
国際性の高さも、2025年CIFTISの特徴です。サービス貿易額で世界上位30の国・地域のうち26の国・地域から出展があり、現地とオンラインの両方で存在感を示しました。バーチャル出展企業は約5,600社に上り、物理的な距離を越えた参加の形が定着しつつあることがうかがえます。
会期中、デジタル・マッチメイキングプラットフォーム(オンライン商談システム)を通じて8,500件を超える商談が立ち上がり、専門来場者は前年比12%増の約11万6,000人に達しました。一般来場者を含む延べ来場者数は25万人以上とされ、ビジネスと情報発信の場として高い関心を集めました。
今年の主賓国として参加したオーストラリアは、金融や教育の分野で中国側パートナーとの協力意向を15件取りまとめており、サービス分野での協力拡大に向けた一歩となりました。
文化・観光とビジネスが交差するイベント設計
今回のCIFTISは、ビジネスだけでなく、文化や観光との連動も打ち出しました。首鋼パーク内の特徴ある会場では、文化・商業・観光・スポーツをテーマにしたイベントが45件開催され、パフォーマンスやスポーツイベント、消費者向けのマーケットなどが来場者を楽しませました。
さらに、投資環境や産業観光、地域の文化を体感できるビジネスツアーが11コース用意され、出展者や来場者が現地の産業や生活に直接触れながら商機を探る仕掛けとなっています。単なる展示会ではなく、都市と産業のストーリーを体験する場としての性格が強まっていることが読み取れます。
日本の読者が押さえたい3つのポイント
サービス貿易とデジタル貿易をテーマにした今回のCIFTISから、日本の読者が押さえておきたいポイントを3つに整理します。
- サービス貿易の比重の高まり:モノの輸出入だけでなく、金融、IT、教育、医療などのサービス分野での国際協力が、経済成長の重要な柱になりつつあります。
- デジタルプラットフォームの定着:8,500件を超えるオンライン商談や5,600のバーチャル出展は、大型見本市においてもデジタル空間が不可欠なインフラになっていることを示しています。
- ビジネスと都市体験の融合:文化イベントや産業観光とセットでビジネスイベントを設計する流れは、参加者の体験価値を高めると同時に、都市ブランドの発信にもつながります。
2025年も、世界のサービス貿易とデジタル貿易をめぐる動きは加速しています。北京でのCIFTISで示された方向性が、今後どのように具体的な事業や制度として各国・地域に広がっていくのか、日本からも注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
2025 CIFTIS ends with fruitful outcomes, highlights digital innovation
cgtn.com







