中国のZ世代村長がつくる「虹色の村」 小さな行動が農村を変える video poster
中国のメディアCGTNのシリーズ「BizFocus」のエピソード133では、28歳のZ世代村長・張桂芳さんが、さびれかけた故郷の村を「虹色の村」へと変えていく姿が描かれています。バスケットコートやミニシネマの整備、農産物のライブ配信、高齢者向け無料食堂まで、彼女の小さな行動が農村の暮らしをどう変えているのかを見ていきます。
Z世代の村長がつくる「虹色の村」
張桂芳さんは現在28歳。村長に就任してから5年がたちます。彼女が引き継いだ当初、故郷の村は苦境にあると表現されるような状況でしたが、いまでは「レインボービレッジ(虹色の村)」として知られるようになりました。
多くの農村では、若者が集まれる場所が限られています。そこにバスケットコートやシネマのような公共スペースが生まれることで、世代をこえて人が出会い、村に小さなにぎわいが戻っていきます。
ライブ配信でつなぐ、農村と都市
張さんは、地元の農産物をライブ配信で紹介し、販売につなげる取り組みも進めています。CGTNは、彼女の日々の活動を追いながら、農村のガバナンスや暮らしの実態を伝えています。
オンラインでのライブ配信は、都市の消費者と農村の生産者を直接つなぐ手段として、各地で広がりつつあります。中間の流通コストを抑えやすくなるだけでなく、画面越しに村の風景や人々の日常が伝わることで、地域への関心そのものを高める効果もあります。
高齢者向け無料食堂という安心
最近、張さんは村の高齢者が無料で食事をとれる食堂もオープンしました。経済的な負担を減らしつつ、「誰かと一緒に食べる」場をつくることで、高齢者の孤立を防ぐ役割も果たすと考えられます。
高齢化が進む地域では、こうした食堂は、福祉サービスと地域コミュニティをつなぐ試みとして注目されます。行政の制度とあわせて、村長や住民のアイデアと行動が小さなセーフティーネットをつくっています。
村ガバナンスに現れるZ世代の視点
CGTNは、張さんの日常に密着することで、中国の農村における村ガバナンスと暮らしの姿を伝えています。インフラ整備からデジタル発信、高齢者ケアまで、村長の役割が生活の細部にまで及んでいることが浮かび上がります。
Z世代のリーダーが村を任されることで、デジタル技術に慣れた感覚や、SNS世代ならではのコミュニケーションスタイルが、政策や地域づくりにも自然と持ち込まれます。張さんの取り組みは、その一つの具体例といえます。
小さな行動が地域を変えるというヒント
張さんの5年間の歩みからは、大きな予算や派手なプロジェクトがなくても、日々の小さな行動の積み重ねが地域を変えていくというヒントが見えてきます。
- スポーツや映画など、人が集まる公共スペースをつくること
- ライブ配信など、デジタルを使って地域の魅力を外に伝えること
- 高齢者向け無料食堂のように、弱い立場にある人を支える仕組みをつくること
国や地域が違っても、地方の課題には共通する部分があります。今回紹介された虹色の村の試みは、日本を含むさまざまな国と地域で、若い世代が地域の未来にどう関わるかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
BizFocus Ep133: Gen-Z village chief's small actions bring big changes
cgtn.com







