中国の李強国務院総理、国連でGDI推進と2030アジェンダ加速を呼びかけ video poster
中国の李強国務院総理は、ニューヨークの国連本部で開かれたグローバル・ディベロップメント・イニシアティブ(GDI)に関するハイレベル会合で、各国と協力してGDIを一層推進し、国連の2030アジェンダの実施を加速させる用意があると述べました。
ニューヨーク国連本部で開かれたGDIハイレベル会合
会合は今週火曜日、中国が主催する形で国連本部で開かれました。国連のグテーレス事務総長のほか、カザフスタンのトカエフ大統領、イラクのラシード大統領、アンゴラのロレンソ大統領、アンティグア・バーブーダのガストン・ブラウン首相、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相、ニジェールのアリ・マハマン・ラミン・ゼン首相などが参加し、30カ国以上の閣僚級関係者や国際機関トップが顔をそろえました。
李強国務院総理が強調した三つの柱
演説で李強氏は、世界の開発を進めるために、中国が各国や国際機関と連携して次の三つの方向で取り組む姿勢を示しました。
- グローバル・ディベロップメント・イニシアティブ(GDI)の実施をさらに進めること
- 国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行を加速すること
- 世界の開発に新たな活力を吹き込むこと
GDIと国連の2030アジェンダを車の両輪のように位置づけ、協調して進めることで、より多くの国が発展の果実を分かち合える枠組みを目指しているといえます。
GDIとは何か
李強氏は、GDIが中国の習近平国家主席によって2021年の国連総会で提案された構想であることをあらためて紹介しました。この構想は、人類社会全体の広い利益に焦点を当て、各国が六つの核心原則にコミットするよう呼びかけるものとされています。
こうした原則が、共通の発展を進めるうえで重要な役割を果たしてきたと評価し、李氏は今後も各国が協力を深める必要性を強調しました。
2030年まで5年を切った国連アジェンダ
今回の発言には、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の期限が迫るなか、実行スピードを上げたいという問題意識がにじみます。2030年まで残された時間はすでに5年を切り、貧困削減や教育、保健、環境などさまざまな分野での目標達成が課題となっています。
李強氏がGDIの枠組みを通じて2030アジェンダの実施加速を呼びかけたことは、国連中心の多国間協力を重視しながら、中国としても開発分野で役割を果たしていきたい姿勢を示したものと見ることができます。
日本を含むアジアにとっての意味
日本やアジアの読者にとっても、今回のGDIハイレベル会合は無関係ではありません。開発協力やインフラ整備、技術協力、人材育成などの分野で、新たな連携の可能性が生まれる余地があるためです。
特に、アジアやアフリカなどの新興国・途上国への支援のあり方は、地域の安定や経済成長とも直結します。複数の国と地域が参加する枠組みの中で、どのようなプロジェクトが優先され、資金や技術がどのように配分されていくのかは、日本の政策や企業の戦略にも影響しうるテーマです。
今後注目したいポイント
- 中国がGDIの枠組みを通じて、どのような具体的プロジェクトや協力メカニズムを打ち出すのか
- 国連機関や各国政府が、GDIと2030アジェンダの関係をどのように位置づけ、連携していくのか
- 30カ国以上が参加した今回の枠組みが、継続的な協議やフォローアップの場として定着していくのか
2030年までの時間が限られるなか、どのように「実施」を加速できるかが問われています。今回の国連本部でのGDI会合が、世界の開発協力を前に進める一つのきっかけとなるのか、今後の動向を追っていく必要があります。
Reference(s):
Li Qiang: China ready to work with all parties to implement the GDI
cgtn.com








