国連80年とマルチラテラリズム:BizTalkが語るグローバル・サウスの未来 video poster
創設80周年を迎えた国連の役割が、2025年のいま改めて問われています。国際ニュース番組BizTalkの特別回は、国連がこれからの世界秩序やグローバル・サウスとの協力をどう導いていくのかを、多角的に掘り下げました。
国連80年、なぜいま役割が注目されるのか
国連は、より平和で、持続可能で、包摂的な世界を目指す場として設立されました。しかし、国際経済が大きく揺れ動くなかで、その役割や仕組みは各国から改めて検証されています。戦争や気候危機、格差拡大、デジタル経済のルールづくりなど、国境を越える課題が積み重なるほど、「多国間主義(マルチラテラリズム)」のあり方が問われています。
BizTalk特別回「UN at 80」が焦点を当てたテーマ
国際ニュースを扱うCGTNのビジネス番組BizTalkは、特別回として「UN at 80: Reshaping multilateralism」を放送しました。司会はZheng Junfeng氏。ゲストには、以下の3人が登場しました。
- Erik Solheim氏(Europe-Asia Center 会長)
- Zhu Xian氏(International Finance Forum)
- Emmanuel Daniel氏(The Asian Banker 創設者、著書『The Great Transition』の著者)
3人は、国際経済の構造が変化する中で、国連を中心としたマルチラテラリズムがどのように進化してきたのか、そしてこれからどこへ向かうのかを議論しました。その焦点は次の2点に置かれています。
- 国連が今後も世界のガバナンス(国際的なルールづくり)の形をどう導いていくのか
- 国連がグローバル・サウスとの協力をどのように深めていくのか
グローバル・サウスとの協力強化という視点
番組が特に重視したのが、グローバル・サウスとの関係です。グローバル・サウスとは、アジアやアフリカ、ラテンアメリカなどを中心とする、成長途上の国や地域を指す概念です。世界経済の重心が広がるなかで、これらの国や地域の声をどう国連の議論に反映していくかが重要な課題となっています。
議論のなかでは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 持続可能な開発目標(SDGs)の達成には、グローバル・サウスとの協調なくして前進は難しいこと
- 気候変動対策やインフラ投資などの分野で、より公平な資金支援や知識の共有が求められていること
- デジタル経済や新たな金融の仕組みづくりにおいて、グローバル・サウスの視点を組み込む必要があること
国連がこうした協力の「ハブ」となれるのかどうかは、これからの多国間主義を左右するテーマだといえます。
「多国間主義」は私たちの日常とどうつながるか
国連やマルチラテラリズムという言葉は、どこか遠い世界の話に聞こえるかもしれません。しかし、番組で交わされた議論は、日々の暮らしともつながっています。
- 気候変動対策の国際ルールは、エネルギー価格や生活コストに影響します。
- デジタル経済の国際的な枠組みづくりは、データの扱いやプラットフォームのルールに関わります。
- 国際金融の安定は、金利や為替、投資環境に直結します。
こうしたルールの多くが、国連や国際機関を軸にした「多国間の話し合い」を通じて形づくられています。国際ニュースを日本語で追うことは、自分の生活の背景で何が決まっているのかを理解する第一歩でもあります。
国連80年の節目に考えたい3つの問い
BizTalkの特別回が投げかけたテーマは、視聴者や読者に次のような問いを残します。
- 国連は、80年の歴史を踏まえつつ、どのように自らをアップデートすべきか。
- グローバル・サウスの声を反映した「新しい多国間主義」は、どのような姿になりうるのか。
- 私たち一人ひとりは、国際ニュースや国連の動きをどの程度自分事として捉えられるか。
2025年のいま、この節目は、国際秩序の「次の80年」を考えるための出発点でもあります。国連やグローバル・サウスに関する議論を、日本語のニュースを通じて丁寧に追いかけていくことが、世界を見る視野を少しずつ広げてくれそうです。
Reference(s):
cgtn.com








