中国が希土類関連技術の輸出管理を強化 軍事用途や再輸出を厳格化
中国が希土類関連技術の輸出管理を即日導入
中国商務省は木曜日、希土類(レアアース)関連の技術に対する輸出管理措置を即日実施すると発表しました。世界の産業や安全保障にも影響し得る分野での新たな動きとして、国際ニュースの注目を集めています。
対象となる希土類関連技術
商務省の発表によると、今回の輸出管理の対象となるのは、希土類の採掘、製錬や分離、金属精錬、磁性材料の製造、さらに二次資源からの希土類のリサイクルや利用に関わる技術です。
具体的には次のような項目が含まれます。
- 希土類の採掘、製錬・分離に関する技術とそのキャリア
- 金属精錬に関する技術とそのキャリア
- 磁性材料の製造に関する技術とそのキャリア
- 二次資源から希土類を回収・利用する技術とそのキャリア
これらの技術とそのキャリア(媒体など)を海外に輸出する場合、事前の承認なしには認められないとしています。
生産ライン関連の技術も承認制に
希土類関連の生産ラインに関わる技術も、新たな管理の対象です。希土類の採掘や製錬・分離、金属精錬、磁性材料製造、二次資源リサイクルの生産ラインについて、次のような技術の輸出は承認なしには認められません。
- 組立
- 調整
- 保守
- 修理
- 生産ラインのアップグレード
生産設備の構築や維持に関わる幅広い技術が管理対象になる点が、今回の措置の特徴だといえます。
海外組織・個人へのライセンス義務
別の発表によると、中国は海外の組織や個人に対し、特定の希土類関連品目を中国以外の国や地域に輸出する際には、二重用途品の輸出ライセンスを取得することを求めています。
また、海外の軍事ユーザー向けの輸出申請や、管理リストや監視リストに掲載された輸入業者や最終ユーザー向けの申請は、原則として承認されないとしています。
中国政府が示す目的とスタンス
商務省の報道官は、希土類関連品目には民生用途と軍事用途の両方に用いられる二重用途の性格があるため、輸出管理は国際的にも広く採用されている仕組みだと説明しました。
中国政府は、国内法に基づき、中国製の部品を含む一部の海外品目にも管理措置を適用するとしています。その目的として、国家の安全と利益をより効果的に守ることに加え、拡散防止などの国際的な義務をより適切に果たすことを挙げました。
同時に、中国側は、多国間や二国間の輸出管理対話の枠組みを通じて各国や地域との意思疎通と協力を強め、適法な貿易を促進しつつ、世界の産業とサプライチェーンの安全と安定を確保していく姿勢も示しています。
限定された対象範囲と人道目的の例外
報道官は、今回の管理措置の対象となる品目の範囲は限定的だと強調し、複数のライセンス手続き簡素化策をあわせて実施する方針も明らかにしました。
関連規定を満たす申請については、中国政府がライセンスを付与するとしています。また、人道支援を目的とする輸出、具体的には緊急医療、公衆衛生の緊急対応、災害救援などについては、ライセンス取得義務の対象外とし、例外扱いにする方針です。
日本や世界の企業にとっての意味
希土類関連の技術や品目に新たな輸出管理が導入されたことで、これらに関わる企業や組織は、自らの取引やサプライチェーンが新ルールの対象になるかどうかを慎重に確認する必要が出てきます。
中国側が範囲は限定的と説明しつつも、軍事用途や管理リスト関連の取引には厳格に対応する方針を示していることから、企業や研究機関にとっては、今後の運用状況や対話の進展を注視しながら、コンプライアンス体制を強化していくことが求められそうです。
Reference(s):
China announces export controls on technologies related to rare earths
cgtn.com








